
和歌山の桜の名所として知られる、奈良時代開基の古刹紀三井寺。境内にある甘味処「天空かふぇ」では、和歌浦湾の風景を眺めながらこだわりの甘味をいただくことができます。特に麴から手作りした優しい味の甘酒は心と体に染み渡る逸品。桜の時期に紀三井寺を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみて。
紀三井寺境内の甘味処は
参拝客たちの憩いの場所

関西の春の訪れを告げる標本木のソメイヨシノが本堂前にあることから、「近畿に春をよぶ寺」として名高い紀三井寺。

楼門から231段の石段をえっさほいさと登ると(ケーブルカーもあります)、境内からは和歌浦湾を望むことができます。その絶景はまるで天空から眺めているよう。

毎年3月下旬頃になると境内の約500本の桜が咲き乱れ、訪れる人たちの目を楽しませます。

さて、今回ご紹介するのは紀三井寺境内にある甘味処「天空かふぇ」。参拝客がちょっとひと息つける憩いの場所となっています。

2018年11月にリニューアルした店内からは、和歌浦湾の風景が一望できます。
丁寧にこしらえた甘味が
心と体に沁みる

和歌浦湾を一望しながらいただける甘味は、一つひとつにこだわって、店主が丁寧にこしらえています。

米を原料にした麴から手作りする名物の「甘酒」(500円)は、砂糖を使っていないのに優しい甘さで心も体もあたたまります。ノンアルコールなので、お子さんも飲むことができます。

日本名水百選に選ばれた紀三井寺の三井水の一つ・楊柳水で淹れたまろやかな風味の「コーヒー」(400円)。朝の散歩に紀三井寺に訪れ、お店から望める和歌浦湾を眺めながらコーヒーで一服するお客さんもいるとか。

薄茶で点てた「お抹茶」(550円)は、苦みが控えめながらコクがあり、奥深い味わい。甘い茶菓子とご一緒に。

小豆から丁寧に炊き上げた「ぜんざい」(550円)は、上品な甘みで小豆一粒一粒のほくほくとした食感が楽しみます。店主のこだわりは、おもちの焦げ目。焦げたおもちの香ばしさがさらに食欲をそそります。

上記のメニューに加え、10月から5月の毎月18日(観音様の日)には、うどんとなれ寿司も提供しています。
甘味をいただきながら
桜を愛でる贅沢を

2025年の和歌山市の桜の開花は、3月25日前後と予想されています(日本気象協会3月2日現在の発表)。
店主がこしらえたこだわりの甘味をいただきながら、桜を愛でる贅沢を「天空かふぇ」で。通常は土・日・月曜のみの営業ですが、桜の時期は雨の日以外は営業予定とのことです。
名称 | 天空かふぇ(紀三井寺境内) |
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所在地 | 和歌山県和歌山市紀三井寺1201 ![]() |
営業時間 | 土・日・月曜 10:00~16:00 ※桜の開花時期は雨の日以外は営業 |
定休日 | 火~金曜 |
駐車場 | あり |
和歌山市出身・在住のフリーライター。おいしいものをこよなく愛し、ロカルわかやまではグルメ記事ばかりを担当。生まれ育った和歌山の‟素敵”を、もっと発信していきたいです。多趣味で、カフェ巡り・カメラ・ミニチュアフード作り・読書・映画鑑賞などが好き。