2020年07月31日 19:30
むき出しの大地やありのまま残されている森など、自然の息吹を直に感じられるジオサイト。数ある南紀熊野のジオサイトの中から、今回は、新宮市、那智勝浦町、太地町など、東エリアにあるジオサイトから、いくつかピックアップして紹介します。
泥炭浮遊体でできた島。島の西側は浮遊しているとみられるが、流入土砂により島の周辺部は固定している。浮島は、かつて王子ヶ浜の内側に沼沢池が広がっていたことを示唆する。新宮藺沢浮島植物群落として、昭和2年に国の天然記念物に指定された。
浮島の森には、「おいの」という美しい娘が大蛇に呑まれて底無しの穴に引き込まれてしまったという伝説があり、「おいの見たけりゃ 藺の沢(いのど)へござれ おいの藺の沢の 蛇(じゃ)のがまへ」という俗謡が伝えられています。 この俗謡を題材のひとつとして取り入れて、上田秋成(うえだあきなり。1734~1809)は、「蛇性の淫」(『雨月物語』巻之四)という新宮を主な舞台とする妖気ただよう物語を著しています。 出典:み熊野ねっと
おいの見たけりゃ 藺の沢へござれ おいの藺の沢の 蛇のがまへ (和歌山県 新宮市 浮島の森に伝わる俗謡) pic.twitter.com/FsmCMaRkXQ — サナエ (@kadousanae) October 8, 2015
田長から新宮にかけて、熊野川が熊野酸性火成岩類の流紋岩を浸食したため深い峡谷が形成されている。峡谷の河岸には柱状節理が発達した岩壁や奇岩を観察できる。かつての熊野詣では、本宮に詣でた後、川舟で新宮へ下り、その後那智をめざした。2005年に「川の参詣道」熊野川の川舟下りが復活した。
熊野川沿い本宮から新宮の間の九里八丁(約36km)を「九里峡」と呼び、川の両岸にはかつてのマグマ活動で形成された岩石がみられる急峻な地形が続いています。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録されて1年後の2005年9月に「川の参詣道」として熊野川の川舟下りが復活。道の駅「瀞峡街道熊野川」下の川原を出発点として熊野速玉大社横の権現川原まで16kmを約1時間30分で下る川舟が運航するようなりました。
フツフツと清水が湧き出ることからそう呼ばれてきたという、長さ13.5mの日本でもっとも短い二級河川である。那智勝浦町粉白を流れる粉白川の支流で、本流からの湧水によって形成された小河川。
和歌山県那智勝浦町 二級河川 ぶつぶつ川 日本一短い川 全長13.5m 名前の由来は清らかな水がフツフツと湧き出ることから その水質は非常に良く飲料水としても使用出来るほどである#那智勝浦 #川 #地方創生 pic.twitter.com/mV7UcrViiG — ????ロイヤル???????? (@1226darksouls) December 7, 2019
串本町の東端、熊野灘沿いに3kmにわたって奇岩怪石が続く、吉野熊野国立公園にも指定される海岸。絶好の礒釣り場として有名なほか、その変化にとんだ風景はハイキングコースとしても秀逸です。海岸沿いの道を行けば岩のトンネルがあり、磯山にはウバメガシやヤブツバキが繁茂し、メジロなど野鳥の楽園となっています。
熊野層群の泥岩の比率が多い砂岩泥岩互層が分布する。水平に堆積した地層が地殻変動によって垂直に近い角度で立ち上がり、所により地層の上下が逆転している様子が観察できる。荒船海岸の那智勝浦町域は完全な自然海岸となっている。また、荒船海岸の入り口付近では、冬に美しい海霧が見られる。
初日の出☆
和歌山の荒船海岸♪ pic.twitter.com/Zl6BRRk7aC— たく【デザイン依頼要相談】@関西のミニロッシ (@xBlackwind) January 1, 2017
この投稿をInstagramで見る#荒船海岸 #ジオパーク #ジオパーク海岸 #吉野熊野国立公園 @KumanoPhotography(@kumano_photography)がシェアした投稿 – 2019年10月月13日午前5時56分PDT
古式捕鯨開祖の屋敷があった地
風化作用でできた石の門のようになった洞窟で、捕鯨を始めた和田家の先祖が屋敷を構えていたことから、「和田の岩屋」や「和田の岩門(セキモン)」などと呼ばれてきました。
【geek】
和歌山県出身在住でありながら、知らないこともまだまだあるので、新たな発見をたくさ
んの人と共有したいです。
【関連記事はこちら】
↓↓↓
【NEWS】和歌山ニュースはこちら
↓↓↓
【ロカルわかやまLINE公式アカウント】
LINEで和歌山の情報をお届け♪
友達追加はこちら!
↓↓↓