文豪ツアー・和歌山ゆかりの地を旅しよう!中上健次編

和歌山県にゆかりのある小説家や詩人の生まれた土地や、関わりのある場所を巡る「文豪ツアー」に出掛けてみませんか。今回は、戦後初の芥川賞受賞者となった、新宮市出身の中上健次ヲピックアップ。和歌山を舞台にした「枯木灘」や、映画化され、再び注目を集めた「軽蔑」など、優れた作品を多数残しています。映画のロケ地や、ゆかりの深いスポットを紹介。

新宮市生まれ、紀州熊野を題材に作品を多く残した

芥川賞作家・中上健次

kennji

出典:新宮市

和歌山県新宮市生まれ。和歌山県立新宮高等学校卒業。

羽田空港などで肉体労働に従事したのち、執筆に専念する。紀州熊野を舞台にした数々の小説を描き、ひとつの血族と「路地」(中上健次は被差別部落の出身であり、自らの生まれた部落を「路地」と名付けた)のなかの共同体を中心にした「紀州サーガ」とよばれる独特の土着的な作品世界を作り上げた。1976年『岬』で第74回芥川賞を受賞、戦後生まれで初めての芥川賞作家となった。他の主要作品に『枯木灘』(毎日出版文化賞、芸術選奨新人賞)『千年の愉楽』『奇蹟』などがある。

出典:Wikipedia

芥川賞受賞作「岬」と、それに続く「枯木灘」「地の果て 至上の時」三部作が代表作

荒々しくも美しい、枯木灘

「岬」

この作品では多くの登場人物が出てくるが、その多くは血縁関係のある人物であり、複雑に混ざり合った男女の性交の結果である。主人公はその複雑な血縁関係を恨み、父親を恨み、報復してやるのだと向かったのは妹の元であった。その憎たらしい父親の血は確かに自分の中に塊として存在していた・・・。

出典:Amazon

作品の多くは、新宮を中心とする紀州の「路地」を舞台に濃密で複雑な人間関係とともに「抑圧する者・される者」という視点を含めながら豊穣な物語が展開していく。とりわけ『枯木灘』は「日本近代文学史の全要素を凝縮したような形」(文芸批評家柄谷行人氏)と言われ、私小説の悲劇性と物語の悲劇性を融合させ、そのどちらをも超えた文学のありようを示した。

出典:新宮市観光協会

熊野古道大辺路・長井坂のトレッキングの道中に、雄大な枯木灘を眺めることができます。

oohechi-nagai2 oohechi-nagai1

出典:日本風景街道熊野

29137-9QzhCRgekprt3fMUbuKd_lrg_re

出典:トリップノート

 

中上が脚本を手掛けた映画「火まつり」のモチーフ

神倉神社の「お燈(とう)祭り」

640px-518wakayama-Kumano_Oto_Festival-xl

出典:み熊野ねっと 


映画「火まつり」 中上健次のオリジナル脚本により、古代の神話そのままの熊野を舞台に中上ワールドを映像化している。公開5年前の1980年に二木島町で実際に発生した熊野一族7人殺害事件がモデルになっている。 出典:Wikipedia

神倉神社(新宮市)

kamikura4 kamikura1

出典:み熊野ねっと

神々が降臨した熊野信仰の発祥地 権現山の中腹に鎮座し、熊野三山に祀られる熊野権現が初めて地上に降臨した伝承をもつ古社。天ノ磐盾(あまのいわたて)という険しい崖の上にあり、熊野古道の一部である五百数十段の急峻な石段を登ったところにご神体のゴトビキ岩があります。そこから眺める市街地と熊野灘の遥々とした眺めは、新宮市随一のビュースポット。また毎年2月6日に行われる奇祭「御燈祭り」の舞台でもあります。 出典:新宮市観光協会

 

 

中上健次最期の長編作品「軽蔑」

【あらすじ】

新宿歌舞伎町のトップレス・バーの踊り子・真知子は地方の資産家の息子で暴走族上がりのチンピラのカズと恋に落ちる。カズは賭博の借金を踏み倒し、新宿から真知子を連れて高飛びして故郷へ帰る。二人は所帯を持ち、カズは親戚の酒の卸問屋で仕事を始める。カズの実家からは真知子との関係は歓迎されない。元来が遊び人のカズは博打で多額の借金を背負い、高利貸しの山畑に食いものにされる。カズの死で物語は終わる。 出典:Wikipedia

2011年、高良健吾と鈴木杏主演で映画化され、話題に

映画のロケ地になった、熊野川の河原や仲之町商店街(新宮市)

 column_1204_img05 nms02

出典:昭和スポット巡り レトロで歩くだけでも趣が感じられます。    

中上健次資料収集室

新宮市立図書館

tosyokanngaikann

映画の台本や写真、愛用品など、中上健次に関する所蔵品が多数の資料とともに公開されています。 kabann daihonn

出典:新宮市

ライタープロフィール

【geek】
和歌山県出身在住でありながら、知らないこともまだまだあるので、新たな発見をたくさ
んの人と共有したいです。

【関連記事はこちら】
↓↓↓

文豪ツアー・和歌山ゆかりの地を旅しよう!夏目漱石編

「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「こころ」など、数々の小説を生み出し、日本の紙幣に…

文豪ツアー・和歌山ゆかりの地を旅しよう!有吉佐和子編

和歌山県出身の作家や、和歌山県にゆかりのある文豪の足跡をたどってみませんか。今回…

【NEWS】和歌山ニュースはこちら
↓↓↓

ニュース用

【ロカルわかやまLINE公式アカウント】

LINEで和歌山の情報をお届け♪
友達追加はこちら!
↓↓↓

友だち追加