おいしい有田みかんが買える本場の直売所4選【和歌山県】

早和果樹園本社店（そうわかじゅえん）

和歌山県有田市にある「早和果樹園 本社店」は、有田ICから車で約10分ほどの好アクセスで、地元の人だけでなく、白浜に来た帰りに高速を降りて立ち寄る人や、遠方より直接来る県外の人も多いとか。

同店はみかんの販売だけでなく、生産・加工も一貫して行っており、店内では自慢のみかんをはじめ、自社商品のやわらかい甘さのジュース「飲むみかん」や、リピーターが多いポン酢の「みかポン」などを販売しています。

「有田のおいしいみかんを知ってほしい」という思いから、試食も行っているので、気になる商品があったら聞いてみて。

コロナ禍で毎年行っていたイベントを開催できず、「お客様に少しでも楽しい経験をしてほしい」と、4年前から店舗で始めたのが「みかんの詰め放題」（1000円）。いっぱい詰めるのも良し、1.2㎏当てゲームに挑戦するのも良し。ご家族でワイワイ楽しめます。
※今年度（11月18日～26日）は終了しています。来年も同時期に開催予定。

伊藤農園 みかんの木

有田みかん・柑橘製品の専門農園である、伊藤農園が運営する直売所「伊藤農園 みかんの木」。

「古いものを活かして残していきたい」という思いから、元々みかん蔵だった場所を改装した店舗は、古民家ならではの味わいがあります。みかんだけでなく、同園のオリジナル商品も多数販売しており、寒天ジュレや飲むお酢、ジュースを作った後に残るみかんの皮の部分を使用したエッセンシャルオイルなども。

「おいしいだけでなく、安全で体に優しい商品を作りたいと思っており、生産・加工で一貫して、添加物を使わない物作りを心掛けています」と、同園社長の伊藤彰浩さん。

1番の人気商品は、皮や袋の苦みやアクが入らないように、果肉の部分だけをオリジナルの搾汁器で搾った「100％ピュアジュース」。濃厚なのにスッキリとした喉ごしで、混じりっ気のないまっすぐな味。みかん以外にもポンカンやはるみなど、さまざまな種類があるので、自分の”推し”を見つけてみて。

ジュースの瓶を口に含んだ女の子（きくちゃん）が描かれたキュートなこちらのTシャツは、同園会長のお孫さんをモデルに、娘さんで画家の伊藤彩さんがデザインしたそうです。

「今年のみかんは糖度が高く酸もしっかりあり、例年になくおいしいみかんなので、ぜひ食べてほしいです」と、にこやかに話す伊藤さん。

また2024年4月には、「みかんを総合的に楽しめる」カフェレストランもオープン予定。

ファーマーズマーケット ありだっこ

JAありだが運営する農産物直売所「ファーマーズマーケットありだっこ」では、毎日採れたての野菜や果物・花卉・畜産物が豊富に並びます。
有田ICから車で約3分とアクセスが良く、京阪神から来るお客さんも多いとか。

特筆すべきは、気候や立地面でおいしいみかんの栽培に適した有田地方だからこその、ズラリと並んだ数えきれないほどの橙色のみかん！
「このみかんの品揃えと量の多さは、他にはなかなかないのではと思います」と、同店の岩本康彦さん。「ほぼ1年中柑橘を販売していますが、中でも11月下旬から12月中旬に出回る「早生みかん」は酸味と甘みのバランスが良く、袋もやわらかくて格別です」とのこと。

みかん以外の柑橘類も種類が豊富で、年中採れたての柑橘類を取り扱っています。中には、和歌山県北山村でしか採れない幻の果実といわれる「じゃばら」も。

「おいしいみかんはもちろん、約700名の出荷者から届く新鮮な野菜なども取り扱っていますので、近くに来られた際はぜひお立ち寄りください」と岩本さん。

古由青果（ふるよしせいか）

JR湯浅駅前にある、江戸末期に創業した老舗の青果店「古由青果」。

店内には、150年に及ぶ果物卸の目利きにかなった果物がズラリ。中でも、柑橘類のおいしさの見極めには自信があり。新鮮な果物を使用した自家製コンフィチュールやジェラートの販売もしています。

「有田みかんは、口に入れた時にまずやわらかい食感を感じられ、次に酸味、最後に優しい甘みが感じられるのが特徴です」と語るのは、古由青果5代目の古田芳章さん。「今年の有田みかんは、雨や台風による被害も少なく、出来が良いと思います」とのこと。

「中でも12月頃に出始める早生みかんは、皮が厚くないのでごわごわ感が少なく、食感が良く特においしいです。ぜひ一度食べてみてください」。

また、店内で目を引く「ガチャガチャ」。このガチャガチャでは、なんと果物や野菜が当たるんだとか。「ご家族で来られて回す人も多いですよ。前に子どもが回した時に玉ねぎが当たってしまって……残念がるかと思ったら「お母さん、これでカレーライスを作ってよ！」って喜んでくれました(笑)」と、にこやかに話す古田さん。古由青果に来店した際には、ぜひこちらも。