2015年10月24日 11:32
醤油(しょうゆ)発祥の地として名高い湯浅町。ゆっくり街を散策しながら、そのルーツと今も息づく文化に触れてみませんか。
白壁の土蔵や格子戸、虫籠窓など、醤油の発祥地として繁栄した当時の町並みが今も残る湯浅町。この懐かしい景観は、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
のんびり散策していると、ふわりと漂ってくる醤油の香り。その匂いの元をたどると、行き着いたのは天保12年(1841)創業の「手づくり醤油角長」。蔵に住み着く天然酵母によって生まれた醤油は、香り高く深い味わいです。昔ながらの製法で造られる角長の歴史を知ることができるのが、本店近くの「職人蔵」と「醤油資料館」。明治から昭和初期にかけて使用された道具を見学することができます。
仕込みおけ足踏みや、小麦引き割り機など、醤油造りの道具が展示されています
続いて訪れたのは、江戸時代末期から昭和60(1985)年まで公衆浴場として開業していた「甚風呂」。現在は、リニューアルされ、資料館として一般公開されています。地元民の憩いの場として親しまれてきた貴重な文化遺産が並びます。
浴槽は立ったまま入浴する立ち湯の構造。奥は子ども風呂です
町を散策した後は、町屋をリノベーションした「北町茶屋いっぷく」へ。定食から甘味までメニューが豊富。また、2軒となりの「楠山商店」で刺し身や焼き魚を購入して、同店でいただくこともできるのも魅力の一つ。町家の外観からは想像できないほど広々とした店内は、ノスタルジックな雰囲気に包まれ、ついつい長居してしまいます
玄関土間で靴を脱いで上がる店内は、田舎のおばあちゃんちに帰ってきたような落ち着いた雰囲気。昭和レトロなグッズが並びます
抹茶ぜんざい(500円)
~出典元~