警察犬イーロ号お手柄 行方不明者を発見
行方不明の50代男性を無事に発見したとして、和歌山県の海南署は26日、直轄警察犬の「イーロⅡ フォンマイン リーベ」(通称イーロ号、シェパード、雄3歳)と、直轄警察犬指導手の県警鑑識課の庵野勝信巡査部長(45)に感謝状を贈呈した。
【写真】感謝状を手に庵野巡査部長㊨とイーロ号
同署によると、18日午後7時30分ごろ、同署管内に住む男性の母親から「買い物から帰宅したところ、自宅から息子がいなくなっていた」と届け出があった。署員ら十数人で懸命な捜索活動を行うも発見できず、同署は警察犬の出動を要請した。イーロ号に男性が普段使用している枕をかがせ、午後9時40分ごろ、捜索を開始。わずか10分ほどで、家に帰る方向が分からなくなって座り込んでいる男性を住宅街で発見した。
同署で行われた贈呈式では、橋本諭署長から庵野巡査部長に感謝状が、イーロ号にはジャーキーが贈られた。
橋本署長は「住民の安心安全を守るため、引き続き活躍してほしい」と感謝を伝えた。
県警では2017年7月から、直轄警察犬を運用しており、イーロ号は直轄ヨハン号、シェパード、雄8歳)に続く2頭目。昨年3月1日に県警に配置され、訓練を受けている。
庵野巡査部長はイーロ号の性格について「真面目で警戒心が強く、においを捉えるのがうまい」と話し、「住宅街は人や車の往来が多く、においが拡散されて取りにくい中、発見できたのは普段の訓練の結果で非常にうれしい」と笑顔。「訓練でできないことは現場でもできないので、さまざまな訓練を行い、行方不明者の捜索、犯罪や災害現場で活躍できるよう、しっかり訓練していきたい」と話した。
イーロ号の好物は肉類だそうで、今回贈られたジャーキーに大喜びの様子だった。
記事元:わかやま新報
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