災害時のトイレ対策 高松で自主防災訓練

マンホールに設置するトイレを見学する参加者

和歌山市の高松地区自主防災会(石井太郎会長)が主催する自主防災訓練が23日、高松小学校(同市東高松)で行われた。災害時に避難所での課題の一つとされるトイレの対策について、住民約500人が理解を深めた。

早朝、同市を震源とするマグニチュード7・5の地震が発生したとの想定で行われた。

石井会長(85)によると、同会は毎年、テーマを決めて防災訓練を実施しており、避難所で一番困ったのはトイレという声を多く聞いたことから、今回はトイレ対策を強化し、使用の注意点などを学ぼうと企画した。

訓練の開始にあたり、尾花正啓市長は「災害は雨の日も、寒い日もある。いろいろな状況で訓練することは大事」とあいさつ。市と和歌山大学の防災の専門家、災害ボランティア活動をする大学生ら、学官民が連携し、災害時のトイレ対策を紹介した。

災害時は断水や停電の影響で、汚物処理ができず衛生状況の悪化が懸念される。トイレを使うことをためらい、水分を控えると体に負担がかかるので、トイレの清潔さを保つことが重要だと話し、簡易トイレや携帯トイレの使い方、組み立て方などを説明。また、下水道管路にあるマンホールの上に簡易な便座を設置し、迅速にトイレ機能を確保できることも紹介した。

その他、和歌山大学の紀伊半島価値共創基幹災害科学・レジリエンス共創センター宮定章特任准教授が、和歌山で予想される地震被害などについて講演した。

訓練に参加した西端健さん(70)と規子さん(65)は「トイレは一番我慢できないから心配だったが、いろいろ勉強になった」、黒川みゆきさん(50)は「トイレの設備がどんどん整っていくので、災害時も心強い」と話した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。