白浜の空に飛び出せ スカイダイビング体験

眼下に広がる白浜の海と浜を満喫(南紀白浜スカイダイビングクラブ提供)

鳥になれる時間を和歌山で――。大空を飛びたいという果てしない夢をかなえるアクティビティ、スカイダイビングが楽しめる県内初の施設「南紀白浜スカイダイビングクラブ」(池田和正代表)が大型連休前の4月23日、白浜町に誕生し、体験した観光客らの好評を得ている。周辺の宿泊施設との提携を進めるなど、南紀の新たな観光資源として期待が寄せられている。

国内では北海道と栃木、埼玉、茨城、兵庫各県に同様の体験施設があるが、浜辺に降り立つことができるのは、南紀白浜スカイダイビングクラブが初めて。

同クラブが提供するのは、体験する人がインストラクターと安全フックで体をつないだ状態で行う「タンデム降下」と呼ばれる方法。

地上でトレーニングをしてから南紀白浜空港をセスナ機で飛び立ち、遊覧飛行の後、上空約2400㍍からインストラクターと共に空へジャンプ。約40秒間、平行移動をしているように感じられる降下を体験した後、パラシュートが開き、さらに約5分間、白浜の絶景を見下ろしながら遊覧し、日置大浜に着地する。

スカイダイビングの飛行の感覚を、「孫悟空の觔斗雲(きんとうん)に乗ったら、きっとこんな感じなんだろうと思います」と話す池田代表(47)は、20年前に埼玉県で初めてスカイダイビングを体験した。

プロボクサーだった池田代表は、体力の限界から引退を考え始めたころ、ボクシングと同じくらい夢中になれるものを模索し、さまざまなスポーツを体験した末にスカイダイビングを選んだ。「スリリングなスポーツだからこそ、安全に留意して楽しむことに大きな達成感が得られました」と話す。

故郷の和歌山で、多くの人にスカイダイビングを楽しんでほしいと願った池田代表は、アメリカのアリゾナやカリフォルニアで約300回の降下経験を積み、アメリカパラシュート協会(USPA)のDライセンスを取得した。

平成10、11年に白浜空港や白良浜でのイベントでデモンストレーションを行ったときには、大空から降下してきた池田代表に子どもたちが目を輝かせて駆け寄ってきたことに手応えを感じた。

「私の3人の息子たちには自分で自分の限界を決めてほしくないと願っていますが、スカイダイビングは見たことのない景色を味わえ、人生観が変わるほどの体験ができると自負しています」と魅力を語り、体験を呼び掛けている。

費用は1人5万円(税込み)。ホームページ(http://www.nanki-skydiving.com/)やライン@などから予約できる。問い合わせも同クラブ(℡090・8203・5018)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。