3社の6人受賞 科学技術分野の文科相表彰

文部科学大臣表彰を受けた皆さん(県庁で)

2018年度の科学技術分野の文部科学大臣表彰で、和歌山県内から3事業所の6人が受賞した。うち中小企業や地場産業などで、地域経済の発展に寄与する優れた技術を開発した人を対象とする科学技術賞(技術部門)には、新中村化学工業㈱(和歌山市有本)の中井孝仁さん、宮坂武治さん、中村高之さんが選ばれた。保存安定性に優れる熱硬化付与型紫外線硬化樹脂の開発で業績が認められ、17日に文部科学省で表彰が行われた。
3人は、光でも熱でも固まる化合物を発明。これにより、製品の消費期限が3カ月から1年以上に延び、海外拠点での使用が可能になるなど利便性が飛躍的に向上。輸出額がこの3年間で6倍になった。スマートフォンやテレビの液晶画面にも技術が応用されているという。
また、優れた創意工夫で技術の改善向上に貢献した人が対象の「創意工夫功労者賞」には㈱寿精密(かつらぎ町)の鎌塚正彦さん、本田英知さん、スガイ化学工業㈱(和歌山市宇須)和歌山営業所の中川兼司さんが選ばれた。24日に県庁で表彰の伝達式があり、山西毅治商工観光労働部長が受賞者をたたえた。
すでに表彰を受けた科学技術賞の3人も県庁を訪ね、中井さんは「県全体でも、中小企業で特許を出願しているところは少ない。こんな賞を頂けることを知ってもらい、皆さんが特許を出したり、研究に励んだりしてもらうことにもつながればうれしい」と受賞を喜んだ。
微量成分添加による金属ナトリウムの分散性の改善で創意工夫功労者賞を受けた中川さんは「今回の受賞分野以外にも、改善しなければいけない部分がある。賞を励みに、今後もアイデアや改善策を見つけていきたい」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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