AIアナで災害情報発信 バナナFMに表彰

独自のAIアナウンサーを開発した山口さん

AI(人工知能)技術を活用し、災害の発生時に災害情報や被災者支援情報を提供し、地域の安心や安全の確保に貢献したとして、和歌山市内を中心とするコミュニティFM「エフエム和歌山」(和歌山県和歌山市塩屋、山口昭昌理事長)に近畿総合通信局から表彰状が贈られた。
同局は2008年に開局。周波数87・7メガヘルツにちなみ、「バナナエフエム」の愛称で親しまれている。和歌山市全域の他、岩出市、紀の川市、海南市の一部を対象エリアに地域に根差した情報を発信している。
昨年7月、同局クロスメディア局長の山口誠二さん(35)がアマゾンウェブサービスの人工知能「AmazonPolly(アマゾンポリー)」を活用してアナウンスを行うシステムを独自に開発。
アマゾンポリーを用いて、24時間災害情報を再生し続けるウェブシステム「DaCapо(ダカーポ)」は、1人の原稿執筆者がいれば放送でき、早朝や深夜などアナウンサーの確保が難しい時間帯でもAIアナウンサーが情報を発信することができる。
昨年9月の台風18号では、和歌山市内で最大4400軒が停電。暴風域に入った際には、ダカーポを用いて5時間連続放送を行い、停電地区と世帯数を最新の情報で伝えた。昨年10月の台風21号、22号でもダカーポを運用し、最新の情報を発信し続けた結果、リスナーから「ありがたい」と大きな反響があったという。
山口さんは「リスナーの防災意識の高さに驚いた。最新の情報が欲しいという人に正しい情報を届けたい。備えあれば憂いなし」と力を込める。
県内は南海トラフ地震や津波、台風など自然災害に見舞われやすい地域。同局はこれからも、一人でも多くの人に災害から身を守る情報や災害時に有益な情報を発信し続ける。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

この記事が気に入ったら「いいね!」してね