紀州の侍100人 あがらの和歌山の最新刊
和歌山の良いところを見つけ、発信し、和歌山のファンを増やそうと出版活動などをしている「紀州文化の会」(大江寛代表)は、書籍シリーズ「あがらの和歌山」の13冊目『紀州の侍』を3月9日に発刊する。各界で活躍する和歌山ゆかりの男性を取り上げる新たな企画で、今後3年間で300人を紹介する予定となっている。
同会は2004年7月に発足。05年から毎年1冊、出版を続け、今回で累計15冊目。「あがらの和歌山」シリーズは07年に開始し、和歌山の歴史を人類が住み始めた時代からたどる『歴史てほんまにおもしゃいでぇ』をはじめ、方言、地名、屋号、昭和などさまざまなテーマを取り上げてきた。
17、18年は多方面で活躍する和歌山の女性を紹介した『紀州の女性』を2年続けて刊行。「男性版も作ってほしい」との声を受けて同会が選んだ約380人にオファーした。5年後、10年後にさらに輝きを放つヒーローが和歌山から現れることを願い、第1弾は和歌山市内53人、紀北地域14人、中紀地域18人、紀南地域10人、県外で活躍する5人の計100人を掲載している。
世界ジュニア相撲選手権で優勝した和歌山県立和歌山商業高校相撲部主将の花田秀虎君や、和歌山弁落語でおなじみの落語家・桂枝曾丸さんをはじめ、スポーツ選手や経営者、神職、料理人など多彩な人が集まった。
1人につき4㌻の構成で、写真と「男らしい性格とは?」「十年後の和歌山はどうなっているでしょうか?」など22問のアンケートの答え、それぞれが思いを語るメッセージを掲載している。
第1、2弾は60歳まで、第3弾は60歳以上を取り上げる計画となっている。
大江代表は「編集を通して現代の侍は家族を大事にする優しい人が多いと感じた。頑張っている和歌山の男性を『知らんわ』で片付ける前に応援してもらいたい」と話している。
B5判434㌻。税込み2480円。3月9日から県内主要書店で販売。問い合わせは大江代表(℡090・1222・6495)。
記事元:わかやま新報
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