古代墨で書き初め会 春日神社で新春恒例

松煙墨で力作に挑む参加者

海南市大野中の春日神社(三上秀信宮司)で新年恒例の松煙墨を使った紀州古代墨席上書き初め会が1日と2日に開かれ、毛筆・硬筆合わせて小中学生654人が訪れた。

松煙墨は、2000年前、中国から朝鮮半島を経て、日本に伝えられた墨で、松を原料とし、平安時代には紀の国(和歌山県)の特産として広く親しまれたが、現在も使われている油煙墨の普及により少なくなり、この書き初め会には、奈良県の専門業者に依頼した松煙墨の特性の墨汁が用いられている。

参加者は、ここだけでしか体験できない松煙墨の作品に挑み、新たな年の上達を願う力作に一生懸命だった。題材は自由だったが、『ふじの山』や『明るい心』『友好の精神』『春風花吹雪』など正月らしい作品が並んでいた。

監督官として一人ひとりの作品にふれた近畿大学講師で日展会友の小西泰鳳さんは「作品には松煙墨のほのかな柔らかさがあった。線が美しく、練習量の多さが感じられた」とし、硬筆では「正しく整った作品がそろった」と日々の努力にエールを送った。

審査結果は、10日ごろに同神社に掲示する他、16日ごろからは神社ホームページにも掲載。入賞作品の展示は16日から24日まで、23日に表彰式がいずれも同神社で行われる。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。