日前宮薪能で共演へ 15歳の宮楠・分林さん

共に稽古する宮楠さん㊨と分林道隆さん

7月26日に和歌山市秋月の日前宮で開かれる第41回「日前宮薪能」で、2人の15歳が演目「鶴亀」を舞う。近畿大学工業高等専門学校1年生の宮楠昂之(たかゆき)さん(15)=和歌山市出身=と京都市の同志社高校1年生、分林道隆(わけばやし・みちたか)さん(15)は、今月に入って初めて顔を合わせ、稽古に励んでいる。

地元和歌山で、小学校2年生から能を始めた宮楠さんと、能楽の家系に育ち、今後ますますの活躍が期待される道隆さんが初共演。年齢が同じということもあって、若い2人の舞が注目される。

そろっての初稽古は4日。宮楠さんを指導する同市の観世流能楽師・小林慶三さん(84)宅の能舞台を訪ね、道隆さんの父で、重要無形文化財総合指定保持者の分林道治さん(48)も、稽古を見守った。

「鶴亀」は皇帝の長寿を願い、鶴と亀が舞う華やかな演目。皇帝を小林さん、鶴を宮楠さん、亀を道隆さんが演じる。ほぼ同じ型を舞う2人は、装束をまとい、笛や太鼓の囃子を録音したテープに合わせて稽古。しっかりと謡を聴きながら、動作のタイミングや左右の流れ、あらかじめ決まっている歩数などの確認を入念に繰り返した。

分林道治さんは「もっと動きがバラバラになるかと思っていましたが、意外とすんなり合わせられた印象です」。

宮楠さんは「自分はまだまだ、余裕がなくていっぱいいっぱいになったりするけど、(道隆さんは)堂々としていて、すごいなと思った」と話し、道隆さんは「やはり動きを合わせるのは難しいです。京都でも同じ年代の子はいないので『自分も負けていられない』と刺激になります」と笑顔だった。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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