地域密着のスポーツ語る セルジオ越後氏

講演するセルジオさん

Jリーグを目指して活動しているサッカーチーム・アルテリーヴォ和歌山を多くの人に知ってもらおうと、「MY異業種交流会&アルテリーヴォ和歌山支援の集い」が12日、和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国で開かれ、サッカー解説者のセルジオ越後さん(71)が「スポーツのチームと地域密着について」と題して講演し、約130人が聴き入った。

明治安田生命和歌山支社とNPO法人和歌山からJリーグチームをつくる会が主催。

セルジオさんはブラジル・サンパウロで日系2世として生まれ育ち、昭和47年年に来日。藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した後、少年少女を対象にしたサッカー教室の開催などに取り組んでいる他、アイスホッケーチーム・HC栃木日光アイスバックスのシニアディレクターも務めている。

セルジオさんは国によってスポーツ文化が大きく異なることを強調。日本のプロスポーツチームに見られる特徴として、企業に依存する傾向が強いと指摘し、「社内のためでなく、社会のために行動するチームが必要」と話した。

地域にスポーツチームが根付かない原因として、セルジオさんは「種目別に分かれて活動する傾向が強く、地域に対する思いやアイデンティティーが足りない」と指摘。自身がチーム運営に携わるHC栃木日光アイスバックスの事例を紹介し、「特定の企業が資金を出しすぎるのは良くないという考えから、各自治会を回って1世帯につき500円ずつ出してもらった」と話した。

セルジオさんは、地域の各スポーツチームのユニホームを統一することを提案。日本の現状を「本来スポーツは人と人をつなぐものなのに分断している」と分析し、目先の勝利にとらわれすぎず、地域を大切にしながら一生存続するチームをつくってほしいと呼び掛けた。

参加したアルテリーヴォ和歌山のMF・岩宗英志選手は「初めて耳にするお話が多く、大変興味深く感じました。スポーツを通じて多くの人とつながることの魅力を再確認することができました」と話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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