おもてなし忍者表彰 バリアフリー化功労で

登城をサポートする忍者スタッフ

バリアフリー化の推進に貢献しているとして、和歌山城の登城サポートなどに取り組む団体「城プロジェクト」(和歌山城のおもてなし忍者)に、平成28年度近畿運輸局バリアフリー化推進功労者表彰が贈られた。同プロジェクトの川島寛昭(かんしょう)代表(62)は「『うれしい』の一言。皆さんのおかげで頂いた賞です」と喜びを話す。
同プロジェクトは、①観光都市和歌山にふさわしい“おもてなしの心”にあふれた和歌山城②和歌山に“誇り”を持つ人材育成の場としての和歌山城③真のバリアフリーを目指す和歌山城――の三つを、市民、行政、学生、企業らが互いに考えて実現していこうと、平成23年に同市内の5人で発足した。
「足の不自由な人は一生、天守閣まで登れないのか」。結成して間もなく、和歌山市がこの問題を解決する団体を探しているのを知り、応募。以来、同市の事業委託を受け、和歌山城の登城サポートやおもてなし事業に取り組んでいる。
「忍者と一緒に和歌山城!」と銘打った観光面からも楽しめる登城サポートを行い、忍者に扮(ふん)したスタッフによる活動は広く知られるようになっているが、「一番大切なことは利用者にとっての安全性」との考えを大切にし、史跡を保護しながら取り外しが可能なスロープの整備や、ヘルパーの資格を持つスタッフによる付き添いなど、バリアフリーの在り方を多面的に考えてきた。
「来て良かった」「また来たい!」と思ってもらえる登城サポートをと、車いすを押すだけではなく、利用者とのコミュニケーションにも力を入れている。
サポートの利用は年々増加し、昨年は登城サポート利用件数259件(前年179件)、ベビーカー対応件数750件(同572件)となっている。
表彰式は24日に大阪市内で行われた。川島代表は「これからも試行錯誤を繰り返して、史跡保護とバリアフリーの実現とその共存をますます進めていきたい」と話し、活動の充実に力を込める。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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