古代のアクセサリー展 紀伊風土記の丘

ガラスやヒスイのアクセサリーが並ぶ

県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)は、縄文時代から古墳時代の装飾品を集めた春期企画展「古代のアクセサリー」を開いている。5月14日まで。

県内の81遺跡から発掘された遺物約3000点を展示。縄文、弥生、古墳時代と順番に配置されている。

装飾品は時代により素材や形状が変わる。縄文時代にはヒスイや土製の勾玉(まがたま)、耳飾りなどが作られ、大陸と交易が始まった弥生時代にはガラス製が普及。古墳時代になるとガラスとともに金属製の装飾品が増える。金属はガラスの加工よりも技術が必要だったので、中身を空洞にした空玉(うつろだま)や銅の軸に金を被せて作った、ピアスのように着ける耳環など金属のアクセサリーは貴重とされていた。

また、時代によりアクセサリーを身に着ける人も変わる。縄文時代から弥生時代にかけては呪術的意味が強く、和歌山市の鳴神貝塚では抜歯し、歯を削ったシャーマン(呪術師)と思われる女性の人骨が耳飾りを着けていたという。

そして古墳時代になると権力の象徴に。古墳に一緒に埋葬されており、金属から銀箔の層がある重層ガラスやトンボ玉のようなガラス製品や、勾玉など玉類をたくさん用いた首飾りなど、装飾性が高くなっている。

展示では当時の製作過程も一部見られる。岩出市の吉田遺跡にある玉類を作っていた工房跡の遺物からは原石を砕いて形を作り、砥石で形を整え、錐で穴を開ける工程が伺える。

装飾品には祭りに用いられた一面もあり、和歌山市の大日山35号墳からは滑石を加工した有孔円板や勾玉の模造品が出土し、貴重な金属でできた鏡などに替わって祭りで用いられていたと考えられている。

学芸員の山本光俊さんは「形や素材の時代による移り変わりを知ってもらえたら」と話している。

また、同施設内には開花時期もさまざまな8種類の桜がある。オオシマザクラ、ソメイヨシノはこれから見ごろを迎える。問い合わせは同所(℡073・471・6120)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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