外国人観光誘客へ留学生とコラボ 紀美野町

まき割り体験をする留学生と上中さん㊧

本格的なインバウンド(外国人観光客)誘客に向け、紀美野町は外国人に喜ばれる「おもてなし」や観光資源の掘り起こしに取り組んでいる。19日には大阪観光大学(大阪府熊取町)の外国人留学生10人を招き、町内の人気の飲食店などのサービスを体験してもらい、各施設や町の魅力をアピールした。

同町は、豊かな自然の中で楽しむ食事やアウトドア体験などにより県内外の観光客を獲得しているが、自ら「外国人観光客ゼロの町」を名乗り、PRムービーを製作するほど外国人の訪問は少ない。

今回の取り組みは町観光協会と商工会が主催。町が大阪観光大学に外国人観光誘客の方策を相談したことがきっかけで実現した。

同大専任講師の百武仁志さんは、町の住民や施設オーナーが、町や施設の魅力、自らが考える「おもてなし」を留学生にプレゼンテーションし、その反応から今後の「おもてなし」の改善点を探る方法を提案。「どのような工夫をしたら、インバウンドを町に呼び込むことができるのか、町の人たちが問題意識を抱くことが大切です」と強調する。

留学生は最初に、林業を営む上中広幸さん(39)がことし4月に開店した「きこりのピザ屋SOMAUDO」を訪問。上中さんは留学生に町の星空の美しさや、木にこだわった店内などについて語り、店で使っているまきの割り方などを説明し、まきを使った窯で焼き上げたピザをふるまった。

百武ゼミの3回生で中国出身のジョ・ゲツニンさん(22)は、体験したまき割りについては「簡単そうに見えて難しかった」、町の観光については「中国人はこれまで、爆買いをするために都市を訪れていたが、田舎の体験は人生の記念になり、貴重で良いと思う。友人や恋人とまた来たい」と話していた。

留学生はこの日、同店の他、野菜のジェラートが人気の「キミノーカ」や農家民泊施設「うえみなみ」、みさと天文台を巡った。今後も町内で宿泊体験などを行い、感想をとりまとめ、秋には各施設に「おもてなし」の改善点について提言を行う予定。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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