テディ談義でにぎわうも 専門店が閉店へ

店内のテディベアと共に中村店主

和歌山県和歌山市の北ぶらくり丁商店街で欧米製のテディベアや人形を販売してきた「アリスインベアリーランド」(中村光店主)が近く店を閉じる。インターネットの通信販売の普及などにより小売店は需要が減り、苦しい経営を余儀なくされている。同店は閉店が予告されて以降、急激に増えた客のため、しばらく営業を延長しているが、また一つ個性的な商店が幕を下ろす。

同店は、ドールとテディベアの専門商社ナカムラインポートサービスがプロデュースする実店舗。ネット販売全盛の時代に、あえて直接販売のみの店にこだわり、約10年にわたり営業してきた。

当初は9月末の閉店を予定し、割引価格で商品を提供していたところ、昔なじみの客が関東などからも訪れ、新規客の来店が相次いだため、数カ月間の営業の延長を決めた。

中村さんは大阪府出身で、30年ほど前からドイツの最高級ぬいぐるみブランド・シュタイフ社製のテディベアや、ヨーロッパ製の人形の卸、小売販売を手掛けてきた。「趣味性の高いものは城下町に居住する人に好まれるのではないか」と考え同所に店を構えたが、客足は思うように伸びず、惜しまれつつも閉店を決めた。

店内に陳列されているのは中村さんがこれまでに輸入した約3000点のうちの一部で、有名メーカー製の愛らしいクマのぬいぐるみ、テディベアが所狭しと並び、著名な作家の人形も見られる。店名の「アリスインベアリーランド」は、「アリスインワンダーランド(不思議の国のアリス)」になぞらえて、店自慢の豊富な品ぞろえのテディベアの中にいる人形をアリスに見立てて名付けた。

「人形が好きな人とは“あうん”の呼吸で話が弾みます。店を畳むと決めたので肩の荷が降り、とにかく今はお客さまとの会話を楽しんでいます」と中村さん。閉店の期日は不確定なので「マスコミでよく取り上げられているどこかの靴屋さんみたいですね」とほほ笑む。

営業時間は午前10時から午後6時まで。火水曜は休み。催事出展のため急な休みの可能性もある。問い合わせは同店(℡073・427・7023)。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

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