最後の写団ほしや展 西さんの遺作展も

ネコを写した西さんの作品が並ぶ会場

写真愛好家グループ「写団ほしや」の21回展が9日まで、和歌山県和歌山市宇須のギャラリー花畑で開かれている。発足時から代表を務め、昨年11月末に88歳で死去した西寿夫さん(同市布施屋)の遺作展を兼ねて開催。また同グループは会員の高齢化などを背景に、今展をもって解散となる。メンバーは「会がなくなるのは残念ですが、またどこかでお会いできるのを楽しみにしたいです。先生が残された偉大な功績とともに、活躍された当時をしのんでいただければ」と呼び掛けている。
西さんは元県庁職員で、在職中から趣味で撮影。写真家の故・亀忠男さんが昭和38年に創設した葵フォトグループに入会し、全日本写真連盟県本部顧問として活躍。主に報道性のある写真やスナップを撮影していたが、ネコをテーマにした個展を2度開き、反響を呼んだ。
「写団ほしや」は文化や歴史が残る布施屋地区の記録を残してほしいという地域の要望を受け、西さんを講師に発足。近年は地区に特化せず、それぞれが写したいものを自由な感性で切り撮ってきた。
遺作展は、西さんの写真コンテストでの入賞作など22点を展示し、写真に情熱をささげた西さんの足跡をたどる。並ぶのは、漁港でたくましく生きる姿など、ネコのさまざまな表情や習性を鋭く写した作品が中心。西さんはどんな時も常にカメラを携えていたといい、入院先で写した一枚もある。
十数年にわたり指導を仰いだ井田幸志さん(60)は「最後までカメラを離さなかったのが、元気の秘訣(ひけつ)だったのだと思います。カメラを首に掛けると、60代くらいに若返るようでした」と懐かしむ。
新井袈裟子さん(72)は「一瞬を逃さない素早さ、『ここ』と思ったら、そこで構図を考えてじっと待つ姿勢が印象に残っています。写真への情熱は熱く、厳しさの中に優しさのある方でした」と話す。新井さんは今回、西さんとの思い出を紹介しようと、昨年の春、一緒に雑賀崎に出掛け大好きなネコとふれあう姿を収めた写真などを出品。その他、7人の会員がスナップや自然風景など22点を展示している。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・435・3615)。出品者は次の皆さん。
門重雄▽松澤孜▽芝伊佐雄▽井田幸志▽高石幸男▽北原博▽新井袈裟子

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。

この記事が気に入ったら「いいね!」してね