城の歴史再発見 天守閣再建60周年企画展

武家屋敷の生活がうかがえる資料が展示されている

和歌山城天守閣再建60周年を記念し、和歌山市立博物館(湊本町)は14日から、夏季特別展「和歌山城 再発見!」を開く。豊臣秀吉が紀州を平定した頃から、浅野家や紀州徳川家が敷地を広げた江戸時代前後、明治時代まで約300年の歴史を126点の資料でたどる。8月26日まで。

和歌山地方裁判所の位置にあった佐野家屋敷跡から出土した資料を初めて展示。三の丸の武家屋敷に住んでいた家臣の生活を取り上げている。同屋敷跡からは磁器の茶わんや化粧用の紅入れ、子どものおもちゃと思われる手のひらサイズの土鍋に動物をかたどった人形などが出土。馬に乗って犬を追い、射止める武芸訓練「犬追物」で使った弓や鷹狩りに使った銃など上流武士の暮らしと「武」を大事にした紀州徳川家の精神をうかがうことができる。

「和歌山城の成り立ち」「和歌山城の構造と暮らし」とそれぞれの時代を語る展示には、城内の絵図と資料が並ぶ。紀州東照宮所蔵の重要文化財「南蛮胴具足」や「太刀 銘 安綱」も展示。いずれも徳川家康が所有していたもので、息子で初代紀州藩主の頼宣が奉納した。

6代藩主・宗直に天守閣の構造を説明するため建築・修理を担当する作事方が作った立体の絵図「御天守起シ絵図」、11代藩主・斉順の行列が京橋を歩く様子を描いた「徳川斉順帰国行列図」など各時代の城の様子が分かる展示となっている。

額田雅裕学芸員(61)は「天守閣をはじめ二の丸、西の丸、砂の丸、三の丸の武家屋敷の生活など幅広く展示しており、見所も多くなっています」と来場を呼び掛けている。

8月4日には千田嘉博奈良大学文学部教授の特別講演「近世城郭と和歌山城」があり、7月21、28日、8月18日にも学芸員らによる講演が2題ずつ行われる。展示解説は8月25日。いずれも午後2時から。

開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時半)まで。月曜と祝日の翌日は休館。問い合わせは同館(℡O73・423・0003)。

再建60周年に合わせ、県立博物館、和歌山城天守閣、わかやま歴史館、県立文書館でも企画展を開催している。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。