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エールの歌「ギフト」タップダンス田中さん

公開日 2016.02.22

岩出市のタップダンサー・田中美和さん(51)の、経験やタップへの思いを込めた曲「ギフト」が完成した。作詞・作曲を担当したのはピアノ弾き語りシンガー・ソングライターの田頭宜和さん(30)。田中さんは「この先ずっと大切にしていきたい曲。私のダンス生活の中で一番のギフト(贈り物)です」と胸いっぱい。全ての人に向けたエールソングで、同曲にタップの振り付けをし、21日に美園町で開かれるライブで初披露する。

田頭さんの曲に田中さんがタップの振り付けをするなど、以前から交流があった2人。きっかけは、岩喜演歌商店の岩橋和廣さんの「2人で一緒に曲を作ってみたら」という提案から。昨年の秋から本格的に制作を進めてきた。

かつてはミュージカル女優にあこがれていた田中さん。大学ではクラシックやモダンダンスなどを学んだが、伸び悩み、スランプに陥った時に出合ったのがタップダンスだった。

ミュージカル『コーラスライン』に共感したこともあり、「私のコーラスラインを作ってほしい」と田頭さんに要望。田頭さんは何度も教室に足を運び、曲のイメージを膨らませてきた。

当初は踊り手の側の思いを歌詞にしようとしたが、しっくりこず「僕なりに背中を押せるような曲になれば」と、応援する立場から詞を書くことに決めた。

過去の挫折や積み重ねた努力、周囲への感謝、タップへの情熱など、さまざまな思いを凝縮。多くの人にも共通するような内容にし、ジャズの源流の一つともされる「ラグタイム」調に仕上げた。

心地良いメロディーに田頭さんの甘い歌声が重なり、勇気をもらえるような力強い楽曲。田中さんは完成した曲を聴き、涙があふれたという。

田中さんは「見守り続けてくれた人に、伝えたい思いもある。直接なかなか言えないことも、この曲に込められている気がします」とほほ笑む。

「輝ける場所に立てる一瞬 特別な君でいて まだ出来る もうひとつ先へ進むための今日がある」

弾むような曲に特別な思いを込め、これからも大好きなタップを踏むつもりだ。