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薬物依存の体験語る ワンネスグループ講座

公開日 2016.04.09

薬物、ギャンブル、アルコール依存症の回復支援を行っている一般財団法人ワンネスグループ(矢澤祐史代表)は6日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で「女性の依存症と回復セミナーin和歌山」を開き、20年に及ぶ薬物依存から同グループ施設を利用して立ち直った女性(39)の体験談が語られた。

10人が参加した。女性はおととし10月、同グループの施設「フラワーガーデン」(奈良県橿原市)に入寮し、現在は薬物を使用せずに生活できるまで回復している。

女性は18歳の時に覚せい剤に手を染めた。当時、3歳の長男、1歳の次男の2人の子がいた。このころに夫とは離婚し、「生活や子育ての不安をかき消すために覚せい剤の連続使用を続けた」と振り返った。

自傷行為なども経験し生活のすべがなくなりかけた時、以前利用したことがあったフラワーガーデンに連絡して助けを求めた。入寮後の生活について、「覚せい剤でつながっていない人間関係をつくれるか不安だったが、回復プログラムを受けるにつれ、自分の感情を素直に表現できるようになり、仲間もできた」と自身の変化を語った。

自身も薬物依存を克服した同施設のオーバーヘイム容子ディレクターは「薬物依存からの回復は、ただ止めるのではなく、行動様式を変えるという自身の意思を持ち、回復を楽しんでほしい」と話していた。

同グループは毎月第3金曜日、主に和歌山ビッグ愛で交流会「依存症家族の会」を開いている。予約不要で参加無料。問い合わせは同グループ事務局(℡0745・22・0207)。