猛追振り切り開幕3連勝 アルテリーヴォ
関西サッカーリーグ1部は23、24の両日、各地で第3節の4試合があり、ホームのアルテリーヴォ和歌山は紀三井寺陸上競技場で阪南大クラブと対戦し、3―2で勝利した。3点を奪ったリーヴォは阪南大の猛攻を受けながらも、リードを死守。開幕から3連勝を飾った。
辛勝だった。楽勝ムー ドから一転、終盤は攻め込まれる時間が続き、サポーターは祈るような表情で試合を見守った。アルテリーヴォのシュート6本に対し、阪南大はその倍となる12本。勝利を告げる笛が響くと、緊張感から解放されたベンチ、スタンドは勝利を喜んだ。
試合は開始早々に動く。前半4分、FW澤野の縦パスを受けたMF林が左足でゴールに流し込み先制した。同15分には、この日スタメンに抜擢された澤野がコーナーキックを頭で合わせて追加点。前半を2―0で折り返した。
次の1点を目指すリーヴォは、後半5分、ロングパスに反応したMF白方がドリブルで持ち込むと、左足の芸術的シュートで勝利を大きく引き寄せる3点目を上げた。しかし試合は一転、阪南大の猛攻に押し込まれる時間が続き、同21分に失点。完全に流れをつかまれると、終了間際にも失点を許した。
3連勝と勢いに乗るチームだが、改善点の見つかる試合でもあった。全体的に足が止まる時間帯が目立ち、守備ではボールを奪うポイントを限定しながらも、うまく奪取できなかった。一方、攻撃は毎試合3点以上を奪うなど、好調を維持。特に澤野はこの試合で開幕から3戦連続となるゴールを記録。リーグ総得点を「5」とし、得点ランキングで堂々の1位に立っている。
坂元要介監督は「3点のリードが1点差になったのは課題。JFLに昇格するための試合としては問題のある内容だった」と厳しい表情。澤野は「これからもゴールを取り続け、チームに貢献していきたい」と話していた。チームは3連勝で勝ち点9。リーグ順位は1位。次節は5月1日、アウェー(ヤンマーフィールド長居)で関大FC2008(3位)と対決する。午後2時キックオフ。
記事元:わかやま新報
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