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好きなことを全力で 映像D須藤さん講演

公開日 2016.12.12

トップクリエーターが自身の仕事術などについて語る講演会が7日、和歌山市栄谷の和歌山大学で開かれ、映像ディレクターの須藤カンジさんが「人の心を動かす映像の作り方」と題して講演し、学生ら約100人が聴き入った。

同大が行っている教育改革推進事業の一環。学生に広い視野を持ってもらおうと、同大観光学部の木川剛志准教授が企画した。

須藤さんはCMやミュージックビデオ(MV)などの制作を手掛けており、これまでに安室奈美恵や平井堅、槇原敬之ら有名歌手のMV制作を担当。映像ディレクターの仕事について「依頼を受け、頭の中で作品を考える作業が中心」などと語った。

講演は木川准教授の質問に須藤さんが答える形式で行われ、須藤さんは自身が担当した安室奈美恵、RADWIMPSのMVや花王のシャンプー「エッセンシャル」のCM映像を上映し、ディレクターに大きな裁量が与えられるMVに対して、CMは事前の約束事が多いと説明した。

斬新なアイデアを考え出す過程については、制作の予算が少ないときの方が、覚悟が生まれて納得のいく作品ができると話した。

仕事をする上で大切にしていることについては「アーティストの皆さんとよく話し、自分勝手な映像にならないよう気を付けている」と話し、学生に向けて「人生では遠慮せず、好きなことをどんどんやったら良い」とアドバイスを送った。

参加した那賀高校放送部の茂田美珠穂顧問(35)は「MVとCMの違いに関するお話が印象的でした。予算ではなく、アイデアが大事だと改めて学びました」と話していた。