市民オンブズマンわかやま(阪本康文、松井和夫両代表)は21日、県庁で記者会見し、県議40人の平成25年度政務活動費収支報告書と証拠資料などを同団体ホームページ(HP)で同日から公開し、意見や感想を募集すると発表した。
政務調査費について同団体はこれまでに、海外及び県外視察報告書の作成と添付▽県内外活動報告書の作成と添付▽会計帳簿の添付▽収入額に対応した支出額報告への改善――などを要望。先月10日には、県と和歌山市に、議会ホームページで領収書などを公開するよう陳情を行っている。
県議会が本年度分から海外視察報告書の作成と提出を義務化することが先月下旬に明らかとなったが、同団体が強く求めていたHPでの公開については動きが見られないことから、県議会への情報公開請求で入手した平成25年度分の政務活動費収支報告書と証拠資料などを、会派分を除き、同団体のHPで公開することを決めた。
記者会見には同団体の畑中正好事務局長と松井代表が出席。畑中事務局長は「やましいことがなければ議会ホームページでの公開は難しくない。関係ない支出まで政活費に含めていないかなど、ぜひチェックしていただきたい」と呼び掛けた。
政務活動費については、地方自治法で使途の透明性確保の努力が議長に求められており、都道府県では13日現在、大阪、兵庫、徳島、高知の4府県が領収書などの支出の証拠資料をインターネット上で公開している。
公開資料などについての意見、感想はファクス、メールまたは郵送で同団体(FAX073・433・2767、メールwa_obz@naxnet.or.jp、和歌山市十二番丁10本山ビル3階)へ。寄せられた意見、感想は公表するとしており、匿名を希望する場合はその旨を明記する。
同団体は平成26、27年度分の公開も検討しており、開示請求費の確保に向け募金を呼び掛けている。詳細はHP(http://www.naxnet.or.jp/~wa_obz/)。