コロナ感染リスク低減か 東洋ライス実証で

実証結果を発表する雜賀社長(東洋ライス㈱提供)

東洋ライス㈱(銀座本社=東京都中央区、和歌山本社=和歌山市黒田)は8日、同社が開発した「金芽米」「金芽ロウカット玄米」「金芽米エキス」を継続して食べることで、新型コロナウイルスの感染リスクが低減したという実証結果の他、国立遺伝学研究所との共同分析により、健康効果が期待される抗菌活性物質や玄米特有の「未知の成分」を発見したと発表した。

同日、東京都内で記者発表会があり、中村学園大学(福岡県福岡市)の森脇千夏教授が同大の付属保育園での事例を紹介。同園では2016年から、給食の食べ残しを減らす取り組みの一環として、ご飯を金芽米に切り替えており、保護者からは「熱が出にくくなった」「風邪をひかなくなった」などの声が上がり、調査した結果、金芽米に切り替えて以降、園児のインフルエンザの感染者数が予想感染者数の3割程度に抑えられていると述べた。

新型コロナウイルスについては、金芽米を食べている園児とそうでない別の近隣保育園の園児とを比べると、感染割合は金芽米を食べている子どもの方が14%も低かったとし、給食の質が感染症予防に有効である可能性が見えてきたと伝えた。

東京農業大学で客員教授を務める同社の雜賀慶二社長は、県内の3企業の社員や、すさみ町の公立小中学生、感染者が多いとされる5都府県(東京都、大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県)で金芽米、金芽ロウカット玄米、金芽米エキスのいずれかを摂取している人の新型コロナウイルスの感染率を調査。いずれも県全体や5都府県の感染率と比べて低水準だったと伝えた。

同社と共同研究した国立遺伝学研究所の櫻井望特任准教授も登壇。同研究所の特殊なメタボローム解析技術によって、糖尿病や腫瘍、肌の老化などへの効果が期待されるモミラクトンと呼ばれる抗菌活性物質がロウカット玄米だけでなく、白米状の金芽米や金芽米エキスにも豊富に含まれていることが分かったと話した。

今回初めて、コメにしかない未知の成分の存在と、玄米粒における種々の成分の分布状態が明らかになったとし、雜賀社長は「これまでは絶対あるはずと思っていたけれど、あるということが証明できるようになった」と喜びを表した。

今後は、未知の成分と有機的につながる多くの成分を「オリザニュートリエントサイカ(ОNS)」と呼称。金芽米やロウカット玄米などに「ОNS」の統一表示をすることで、消費者が識別して選択できるよう促していくという。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。