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ソーラーカーで豪縦断 和大生が初挑戦

公開日 2023.09.12

学生が中心となり、設計や製作を手がける「和歌山大学ソーラーカープロジェクト」は10月22日から、オーストラリアで開かれる世界最高峰の耐久レース、「ブリヂストン・ワールドソーラーチャレンジ」のチャレンジャークラスに初挑戦する。耐久レースは、オーストラリア大陸のダーウィンからアデレードまでの約3000㌔を、約5日間かけて縦断するタイムで競争。同チームは、完走と10位以内を目標に海を渡る。

【写真】和歌山大学ソーラーカープロジェクトの皆さん(同チーム提供)

ソーラーカーは、マシンに搭載したソーラーパネルで太陽光から充電した電力のみで稼働する。レースでは限られたエネルギーをいかに効率良く活用して走るかが鍵。マシンへの抵抗は極限まで抑えられ、運転手の技術やデータの分析力などもぶつかり合う。

同レースは隔年で開かれ、世界で最も過酷とされている。チャレンジャークラスには20カ国近くから31チームが参加し、日本からは和歌山大学の他に、呉港高校、工学院大学、東海大学、名古屋工業大学が出場。走行可能時間は午前8時から午後5時までと定められ、夜は砂漠で野営を行うため、急激な寒暖差への忍耐力なども試される。

和歌山大学では2002年にプロジェクトが始まり、マシンの製作や活動資金の調達などの全てを学生自身が運営している。本レースはことしが初出場となり、18人が参加して4人のドライバーが交代で運転する。

レースで使用するマシンは、企業や卒業生からの協賛や技術提供なども受けながら、日頃からメンバーが協力し合い、約2年かけて作り上げた。英語でシャチを意味するOrca(オルカ)と名付け、縦は約5㍍、幅は約2㍍、高さは約1・3㍍の四輪車。約4平方㍍のソーラーパネルを搭載している。

教育学部4年生の𠮷村粛孝さん(21)は、「チームのみんなで頑張ってマシンを作り上げてきた。無事に完走したい」と意気込んでいる。