ヘリでマリーナへ 和市、ぐるなびがプラン
和歌山市は、ヘリコプターで大阪市の舞洲と和歌山マリーナシティを結ぶ観光プランを、飲食店情報検索サイトを運営する㈱ぐるなび(東京都千代田区)と共同で考案し、販売を開始した。6日には大阪観光局、和歌山マリーナシティ㈱の協力を得て、デモ飛行を実施。2025年の大阪・関西万博に合わせて、訪日外国人をはじめとする交流人口の拡大と地域の活性化を図る。
【写真】ヘリで来和した溝畑理事長㊨
ぐるなびは21年9月から24年8月まで、社員2人を同社所属のまま、地域活性化起業人として和歌山市へ派遣。週に3日程度は同市で、交流人口や関係人口の増加に向けた取り組みを行っている。
今回、「食」を通した、同市の魅力PRのためのコンテンツ企画などに取り組む中で、マグロの解体ショーなどで訪日外国人に人気の高い黒潮市場で、新鮮な海の幸を堪能してもらおうと、観光プランが実現した。
デモ飛行には、大阪観光局、和歌山マリーナシティ、同市の関係者が参加。大阪観光局の溝畑宏理事長が、㈱アリラ(東京都中央区)の手配するヘリに乗り、大阪ヘリポート(大阪市此花区)から約35分間飛行して、マリーナシティの第3駐車場に着陸した。
溝畑理事長は「ゆっくりと景色を見られて、非常にぜいたくな35分だった」と振り返り、「なんて美しい風景だ、和歌山」と笑顔だった。
ヘリは上空約400㍍を飛行し、同ルートを最短25分で結ぶという。
溝畑理事長らは和歌山マリーナシティ内にある黒潮市場で、前日に串本町で水揚げされた、約45㌔の本マグロの解体ショーを見学。さばきたてのマグロが盛り付けられた丼も堪能した。
観光プランは、富裕層向けの有料会員制サービス内で受け付けを開始。現在、「PREMIUM GOURMET CLUB」内で公開されているプランは、マグロ解体ショーとマグロ丼ランチ付きの、ヘリ片道の2人で49万5000円など。
地域活性化起業人の内津麻理さんは、「新たな交通手段として、気軽に和歌山市に来てほしい。空からのアングルで、和歌山城や紀の川の雄大さなどを楽しんでもらいたい」と話している。
記事元:わかやま新報
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