HOME ライフ Z世代の演歌歌手・原田波人【和歌山県和歌山市出身】

Z世代の演歌歌手・原田波人【和歌山県和歌山市出身】

公開日 2024.02.13

 2022年1月「永遠の一秒~Stretched love~」でデビュー。日本クラウンに所属し、演歌界の期待のホープとして大活躍する原田波人さん。彼の活躍と、演歌歌手を志したきっかけをインタビュー。

演歌界の期待のホープ 歌手を志したきっかけは

祖父の影響で、幼少期から“演歌漬け”

ー演歌が好きになったのはいつから?

祖父の影響で、生まれた時から”演歌漬け”でした。気付いた頃には演歌ばかり聞いていましたね。

ー歌手になりたいと思ったきっかけは?

テレビで氷川きよしさんの歌唱姿を見て、雷に打たれたような衝撃を受けて…。「僕もこうなる」と、子どもながらに決意しました。

インタビュー場所は、幼少期から通う「カラオケ喫茶ホルン」。同店には、「波人くんブース」が。

ー人前で歌うことは得意でしたか?

小学校低学年から、家族で行きつけの「カラオケ喫茶ホルン」(和歌山市鷹匠町)で歌を披露していたので、人前で歌うことに抵抗はなかったですね。お客さんからとても可愛がってもらっていたので、当時は「スター歌手になれる」と、謎の自信がありました(笑)

「NHKのど自慢」出場が転機に

ー中学2年生で「NHKのど自慢」に出場されたんですね

スター歌手になる自信はあったものの、どうすれば夢を実現できるのか分からず。「何かアクションを起こさないと!」と思い、「NHKのど自慢」に応募しました。

ーその結果は?

九度山町で開催された和歌山大会では、グランプリに選んでいただきました。その後、日本一を決める「NHKのど自慢 グランドチャンピオン大会」にも出場しました。

ー初挑戦でいきなりの快進撃ですね!

そうなんです。その後、「NHKのど自慢」を見ていた日本クラウンの方からオーディションのお誘いをいただいて、お恥ずかしい話ですが、かなり浮かれていました…。

初めての挫折に、夢を諦めた瞬間も

日本クラウンのオーディションに挑戦

ー中学3年生で、日本クラウンの新人オーディションに?

はい。お誘いいただいて参加したこともあって、この時の自分は「受かる」以外の選択肢はないくらい自信満々でした。

当時を振り返る原田さん。

ーでも、落選してしまったんですね

そうなんです、落選しました。自信があった分、敗北感がすごくて。打ち砕かれて、違う進路を歩もうと思い、演歌歌手という夢から、一度遠ざかりましたね。

もう一度、夢に挑戦「燃え尽きる覚悟で」

ーもう一度オーディションに挑戦したきっかけは?

祖父がこっそり、日本クラウンの新人オーディションに再応募してくれたんです。それに気付いて、諦めていた演歌歌手への夢が再燃しました。

ー1度目の挑戦時と、心境の変化はありましたか

ボイストレーニングをやり尽くしたり、改めて演歌への理解を深めたり…、悔いの残らないよう挑みました。1回目との違いは、”燃え尽きる覚悟でやる”という必死さですね。

ーそして、新人オーディションで見事、準グランプリに!

一度夢を諦めたからこそ、デビューへの道が拓けて本当にうれしかったです! あの時、自分の声や歌、演歌と向き合えたからこそ、今の自分がいると思います。

やっと掴んだ、演歌歌手としてのスタート

19歳「永遠の一秒」でデビュー

ーデビュー曲「永遠の一秒~Stretched love~」の製作話を聞かせてください

デビュー前に、まずは僕の声に合う曲探しから始まりました。10曲以上の候補曲をそれぞれ歌い、僕の声に合う一曲を厳選していく…という作業を地道に続けていったのが思い出です。その中で一番しっくり来たものが「永遠の一秒」でした。

ーたくさんの曲から厳選されたんですね!大変ではなかったですか

大変ではなかったです!「僕のためにこんなにしてくれている」というありがたさと、やりがいを感じていました。僕自身も「どの曲がしっくりくるかな~」と、楽しみながら歌っていたのをよく覚えています。

愛称は「ぽぽ」。和歌山県内外で活躍中

ー愛称「ぽぽ」の由来は?

波人の音読みが「はと」。そこから「はとぽっぽ」→「ぽぽ」となりました(笑)

ー和歌山県内でも精力的に活動されています

故郷のステージは、”ホーム”のようで僕も楽しいですね。もっと和歌山のステージで歌う機会が増えるがんばりたいです!

ー原田さんにとって、和歌山とは?

僕にとって和歌山は、「待っていてくれている(であろう)場所」。和歌山の仕事が入ったら僕も嬉しくて、大変なことも乗り切れます!

ー思い出の場所はありますか

幼少期から通う「カラオケ喫茶ホルン」です。デビュー前から、オーナーご夫婦とお客さんの皆さんが応援してくださっています。和歌山に帰ってきたら絶対に立ち寄ります。

カラオケ喫茶ホルンのオーナー夫婦(写真右)は、原田さんの成長を近くで見守り、応援してきました。

ー和歌山フードで好きなものは?

「とんかつ ももたろう」のヘレカツ! とんかつ屋さん巡りをするほど、とんかつが大好き。その中でも「ももたろう」は上位にランクインしてます。

目指すのはスケールの大きな表現者

いつか、氷川きよしさんのように…

ー尊敬する人は

幼少期から変わらず、氷川きよしさんです。いろんなジャンルの音楽が歌いこなせて、歌以外の分野にも挑戦されていて…憧れます。

ー10年後どうなっていたい?

変わらず好きな歌を歌って、今よりもスケールの大きな表現者になりたいです。

ー今後の抱負は

氷川きよしさんのような存在になるには、まだまだ努力が必要。でも、それでさえ楽しみです。故郷・和歌山に少しでも恩返しできるようにもっともっと知名度を上げていきます!

はらだ なみと/2002年9月22日生まれ、和歌山市出身。県立和歌山高校卒業後上京。2022年1月「永遠の一秒~Stretched love~」でデビュー。最新シングルはつんく♂が作詞作曲した「純情ホトトギス」。愛称は「ぽぽ」。和歌山市観光発信人。▷インスタ@__sodboy ▷YouTube@popoy_official