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和歌山県立博物館の特別展「那智山・那智瀧の神仏」

公開日 2024.07.08
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 和歌山県立博物館で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念した特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」が、来年3月まで全第5期にわたり展開。第1期は「那智山・那智瀧の神仏―熊野那智大社と青岸渡寺―」で、7月21日(日)まで開かれています。熊野三山の中で唯一、神仏習合の時代の姿を今に伝える那智山。祭礼や信仰を広めた人「御師(おし)」の活動などを通し、熊野信仰の成り立ちと広がりについて3部構成で紹介しています。展示は国の重要文化財など含め64点。

【構成】
1、聖地・那智山に顕れた神仏―神像と曼陀羅―
2、那智瀧への祈り―那智経塚の遺宝―
3、那智はいざない―御師・景観・祭礼―


 会場の入り口に並ぶのは、熊野の神々を表した「熊野十二所権現古神像(熊野那智大社蔵)」の15像。
姿形が似ており、同館学芸課長・坂本亮太さんは「奈良県の仏師一門の作で、桃山時代に羽柴(豊臣)秀吉・秀長が戦乱からの復興のためにつくらせたと考えられています」と説明します。

那智熊野大社以外での全神像の公開は15年ぶり

 また、青岸渡寺周辺の発掘調査で見つかった経典などを納めた経筒や曼陀羅(まんだら)を構成する立体仏をはじめ、熊野那智参詣曼陀羅図、経典、祭礼の道具などを見ることができます。
坂本さんは、「神、仏、修験道など、さまざまな信仰が重なり合い、引き継がれてきた熊野三山。文化や伝統を知るきっかけにしてください」と話しています。

銅製の経筒㊧と陶器のつぼ

紺色の紙に金泥を使って書かれた法華経

 他にも、常設展示室「熊野詣」のコーナーでは、那智山・那智瀧を描いた江戸時代の絵画作品14点が展示。
来年3月まで、特別展に合わせたスタンプラリーも実施されています。

同館所蔵の那智瀧の絵画作品が並んでいます

ミュージアムトーク


7月13日(土)、15日(祝)午後1時半から1階展示室で
入館手続きを済ませ、展示室入口に集合
講師は坂本亮太学芸課

【開催期間】7月21日(日)まで
【開館時間】午前9時半~午後5時(入館は4時半まで)
【休館】月曜
【入館料金】一般520円、大学生310円、高校生以下・65歳以上・障害者手帳の交付者などは無料
【問い合わせ】☎073(436)8670和歌山県立博物館


名称 和歌山県立博物館
所在地 和歌山県和歌山市吹上1-4-14 地図
電話番号 073-436-8670
営業時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日 月曜(ただし祝日の場合は、その翌平日)、 年末年始、 臨時休館日(展示替え期間など)
web https://hakubutu.wakayama.jp/