昭和と令和の文化が入り混じる、ニューレトロな商店街・和歌山市北ぶらくり丁に、コーヒーとイタリア郷土菓子のお店『Porta(ポルタ)』が誕生しました。濃いめのコーヒーとシンプルな味わいながらクセになる手作りのイタリアの郷土菓子をいただいて、元気をチャージしちゃお。
新しいのに懐かしい
北ぶらくり丁に新たな憩いの場
古くから受け継がれてきたお店が並ぶ中、令和の新しい文化も取り入れている‟懐かしくて新しい”商店街「北ぶらくり丁」に新たなお店が仲間入り。
店主の浦彩織さんが切り盛りする、コーヒーとイタリア郷土菓子のお店『Porta(ポルタ)』。
浦さんは「地元・和歌山でお店を開く」という夢を抱き、大阪の喫茶の名店で修行をしていました。同店のオーナーに「勉強のために色々なお店に行ってみては」とアドバイスを受け、たくさんのお店に足を運ぶ中で、日本人のオーナーが切り盛りする「イタリアンバール」に心を惹かれたそう。
日本ではあまり馴染みがない「イタリアンバール」ですが、日本の喫茶店やカフェのようにゆったりと長居するのではなく、コンビニや自動販売機を利用するくらいの気軽な感覚で、仕事前や後、休憩時間にひと息つける、イタリア人にとっては欠かせない憩いの場です。
こだわりのコーヒーや焼き菓子は、イートインだけでなくテイクアウトもOK。
自家製のイタリア郷土菓子
濃いめのコーヒーと合わせて
同店自慢のイタリアン郷土菓子は、浦さんお手製。浦さんは先述のイタリアンバールで出会ったイタリア郷土菓子に感動したそうです。
「そのお店で出していたのは素朴な焼き菓子だったのですが、日本人の口に合うようにレシピを作り直すのではなく、本場のレシピで作られていて…それの面白いところは『このお菓子はその土地の特産が○○だから○○を豊富に使っている』というように、ちゃんと理由や成り立ちがあるところ。このお店のスタイルに憧れて、『Porta』でもイタリアの郷土菓子を提供したいと思いました」と浦さん。
日本では「フルーツケーキ」という名前で親しまれてきた「プラムケーキ」(400円)。レーズンやいちじく、フルーツの砂糖漬けとナッツがゴロゴロ入っていて、シンプルな味わいながらも食べ応えがあります。
シチリアのマンマのお菓子「アーモンドビスコッティ」(400円)は、生地にアーモンドをたくさん練り込んで焼き上げ、仕上げにアーモンドをトッピングした、見た目にも可愛い一品。少しねっちりとした食感がクセになります。
浦さんの一押しは「コーヒーグラニタ」(単品500円・ドリンク付きはドリンク料金+300円)。ハンドドリップで抽出したコーヒーをそのまま氷にしており、コーヒーの味わいをしっかりと堪能できます。
数量限定ですが、10:00~14:00の間で「ツナたまフォカッチャサンド」(ドリンクとのセット販売のみ・ドリンク料金+400円)も提供しています。イタリアのピエモンテ州で料理に愛用されているトンナート(ツナソース)を参考に、粗く崩した茹で卵と体に優しい無添加ツナを無添加マヨネーズで和えており、濃いめのコーヒーと相性抜群!
「『Porta』を‟はしごの一軒”にしてほしい」
「私は『Porta』を‟はしごの一軒”にしてほしいと思っています。ここで長居するというよりは、ひと息ついて『じゃあ次に行こう』と思ってもらえる場所にしたい。北ぶらくり丁には、たくさんの魅力的なお店があるので、ぜひ合間に立ち寄ってくださると嬉しいです」と温和な笑顔で語る浦さん。
北ぶらくり丁のニュースポット『Porta』でひと息ついて、元気をチャージしちゃいましょう!
名称 | Porta(ポルタ) |
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所在地 | 和歌山県和歌山市南桶屋町11 |
営業時間 | 10:00~18:00(OS17:30) |
定休日 | 不定休(Instagramをご確認ください) |
@porta2024.6 |
和歌山市出身・在住のフリーライター。おいしいものをこよなく愛し、ロカルわかやまではグルメ記事ばかりを担当。生まれ育った和歌山の‟素敵”を、もっと発信していきたいです。多趣味で、カフェ巡り・カメラ・ミニチュアフード作り・読書・映画鑑賞などが好き。