和歌山県紀美野町、生石高原の麓で活動する「中田の棚田再生プロジェクト」では、登録制のボランティア「棚田サポーターズ」を募集しています。キャンプや米の収穫、田植えなど、自然を体験できるイベントも。
中田の棚田とは
和歌山県紀美野町小川地区。生石高原の麓に広がる「中田の棚田」は、手掘りの「竜水王」と呼ばれる水路で引いてきた谷水を水資源に、600年以上の歴史があります。しかし、労働・土地生産性の低さ、担い手の高齢化などで、原風景を失いかけていました。最盛期には約14万平方メートルの水田が広がっていたとみられ、先人達により耕し守り続けられてきました。
美しい日本の原風景を未来へ
過疎化や高齢化によって耕作放棄地が増えていた棚田を再生し、人々が交流する地域の拠点を目指して活動している「中田の棚田再生プロジェクト」。棚田の美しい景観を維持するための草刈りや、無農薬・無肥料の自然栽培の米作りなどの農作業は、登録制のボランティア「棚田サポーターズ」と行っており、キャンプやしめ縄づくり、生き物観察など、自然を楽しむイベントも開催しています。
中田の棚田の活動例
- 再生した田んぼ(約12000m2)で、うるち米「あさひ」ともち米「神楽餅」を栽培
- 中田の棚田のいきもの観察イベント(アカハライモリ・ちょうちょの観察など)
- 生き物調査&ちょうの標本づくりイベント
- 棚田deCAMP
- 稲刈り(約4反で1000kgのお米を収穫)
- 地域の方を先生に迎えての「しめ縄飾りワークショップ」
- 紀美野町文化センターで「杜人」上映会を開催
- ハッピーアースデー大阪2023に出店
棚田サポーターズ募集
「棚田サポーターズ(通称 棚サポ)」とは
「中田の棚田再生プロジェクト 」は、日本の原風景「棚田」を再生し、人々が交流する地域の拠点を目指して活動しているプロジェクト。棚田を身近に感じてもらえるよう、キャンプや収穫祭、しめ縄づくり、生き物観察など、自然を楽しむイベントを開催しています。現在登録制のボランティア「棚田サポーターズ」参加者を募集中!
紀美野町内だけでなく、町外や県外からの参加者も多く、学生から年配の人まで、幅広い年齢の参加者がいます。個人だけでなく団体、学校で活動に参加することも可能です。中田の棚田再生に関わる様々な活動に携わり、草刈りや耕耘などの棚田の再生活動、米づくりや野菜の栽培などを行っています。実際に活動をしながら農業を学んだり、色々な世代の人と交流することができます。
棚田サポーターズ登録
紀美野町内だけでなく、和歌山県内、県外からたくさんの方が再生活動に参加しています。
棚田を通じて人と時代がつながる、そんな未来を目指す「棚田サポーターズ」。
中田の棚田再生プロジェクトインスタグラム(@kimino_rice_terrac)または、HPで毎月の活動日や活動内容をチェック、申込みフォーム(HPのTOPの下部)から参加申し込みを。
株式会社 和歌山リビング新聞社 編集部