県立博物館の特別展第5期「蘇りの地・熊野」

2024年度、和歌山県立博物館で行われている世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念した特別展「聖地巡礼―熊野と高野―」。最終章の第５期「蘇りの地・熊野―熊野本宮大社・湯峯と熊野川―」が、３月９日（日）まで開かれています。

熊野本宮大社を中心とする熊野参詣は、山岳修験の“擬死再生（生まれ変わりの修行）”の一つとして行われていました。第５期は、熊野本宮大社の歴史と名宝を取り上げるとともに、熊野信仰と密接に関わりながら、独自の発展を遂げた湯峯や熊野川にまつわる文化財を紹介。

若王子神社（京都市）にかつて伝来した、貴族の熊野詣の様子を描いた原画「熊野御幸図」と写し画（写真②）が並ぶ他、熊野本宮大社に伝わる一具の獅子・狛犬（しし・こまいぬ、写真①）、豊臣秀頼が奉納した神額などが展示されています。展示作品数38件。

同館学芸課長・坂本亮太さん（写真）は「熊野地域は明治22年の水害など、度々の災害に見舞われながらも再生し、信仰を守り伝えてきました。蘇りの地といわれるゆえんを感じてもらえれば」と話しています。

スポット展示は同館所蔵の熊野本宮大社の風景画や記録など。スタンプラリーも実施中。関連イベントは左記。開館は午前９時半～午後５時（入館４時半）。月曜休館（２月24日開館、翌25日休館）。 入館料一般５２０円、大学生３１０円。高校生以下・65歳以上など無料。

TEL 073-436-8670

期間中はトークイベントなどもあり。
詳細は下記で！

【関連イベント】
・ミュージアムトーク
　３月8日（土）・9日（日）13:30～15:00、同館企画展示室で。
　要観覧料。申し込み不要。

【開催期間】2025年3月9日（日）まで
【開館時間】9:30～17：00（入館16：30）
【休館】月曜
【観覧料】一般520円、学生310年
※高校生以下・65歳以上・障がい者手帳の交付を受けている人は無料