
大阪から和歌山市に移住した夫婦が始めた「T’s Cafe(ティーズカフェ)」。以来11年、地域に愛され続けてきました。店内にはギャラリーが併設され、写真好きが集います。同店の人気の秘密について、取材してきました。
ギャラリーがあるカフェの誕生秘話

お店に入るとすぐ、目の前に飛び込んでくる素敵な作品の数々。写真を仕事としていたご主人が、奥さんと共に2014年1月4日にオープンしました。写真好きのご主人が、「お茶を飲みながら、写真について語り合える場所にしたい」という素敵な想いから誕生したのです。
カフェでありながら、小さなギャラリーの側面も。美味しいお茶を味わいながら、素敵な写真作品にも触れられる特別な空間です。今では「T’s Cafe写真部」として、鉄道部、桜部、ホタル部などのコミュニティが生まれています。

『T’s Cafe』は和歌山市古屋の住宅街にあり、歩いていて偶然お店を見つけるという立地ではありませんが、「写真」という共通の趣味をもった人々が足しげく通う憩いの場となっています。取材時には、出展されている写真家さんがお店に在席し、たくさんの人と盛り上がっていました。まさに、ご主人の思い描いた通りの空間です。
ここまで写真好きのための空間と紹介してきましたが、奥さんが作るランチを目当てに来店される人も多いということです。「心をこめて作っているので、写真には関係ない方でもぜひ足を運んで欲しい」と語る奥さん。こだわりのカフェメニューについて紹介していきましょう。
地元・和歌山市の食材を使った
カフェメニューが美味しい


サンドイッチのパンは、南海加太線東松江駅の目の前にある「ブーランジェリー ラパン」の食パンを使っています。カフェを始めると決めた時から、ずっとお世話になっているパン屋さんだそうです。

2025年から新たにメニューに加わった「八朔のフローズン」。コンテナいっぱいの八朔(はっさく)を、一つ一つ皮をむき、中の白いわたを取り除いて手間暇かけた末に完成するのがフローズンシリーズ。暑くなるこれからの季節にぜひ飲みたい逸品です。その季節ごとの旬の果物をいただくことができるのも楽しみですね。
カフェを始めるまで大阪で暮らしていたので、食べるものはスーパーで購入するのが当たり前という生活。しかしカフェを始めてから、たくさんの地元野菜や果物、海藻などを頂戴する機会に恵まれ、これをどうやって調理したらお客さんに喜んでもらえるかと楽しみながらやっているそうです。

山椒をいただいたことから誕生したメニューが「気まぐれおにぎりセット」。山椒をおにぎりの具として使ってみたことがきっかけで、山椒が苦手という人でも、これは美味しいと好評!
きゅうりの漬物も手作りで、自分で作れるものは自分で作るのがモットー。おにぎりの具材は、その時々で変わるので何度でも食べに行きたくなるお楽しみメニューです。
集う人々の笑顔が魅力のカフェ!


ランチやドリンクをオーダーするとミニデザートがついてきます。おもてなしの気持ちが伝わり、とても嬉しくなりますね。長年愛されているカフェの秘訣は、お客さんがつい行きたくなってしまう空間作りがポイントなのではないかと思いました。

私のイチオシは何といっても「フローズン」です。見た目も可愛く、優しい素材の味をいただけます。

2025年の『T’s Cafe』は、新たな挑戦で日本画の展示も企画されているそうです。また、写真展では初めてのテーマとなる「ブルーインパルス」や「灯台」など、これまでとは違った視点での開催に。会話が弾むカフェというのが「T’s Cafe」の特色なんだろうなと思いました。
ご夫婦の温かい人柄と、集う人たちの笑顔が魅力。日々の喧騒から離れて、ほっと一息つきたい時、誰かと心ゆくまでおしゃべりしたい時、ぜひ訪れてみてください。きっと、あなたの心にも温かい光が灯りますよ。
名称 | T's Cafe(ティーズカフェ) |
---|---|
所在地 | 和歌山県和歌山市古屋432-65 ![]() |
電話番号 | 073-460-4715 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 木・金曜 |
駐車場 | あり |
@tscafe4910 |
和歌山市に移住してきたからこそ気づく、和歌山の魅力を発信しています! 特に子どもとカフェに行くことが多いので、ママ目線でお伝えしています!