早春の花といえば、梅。甘い香りにころんとした丸い形の花は、桜とはまた違った趣きがあります。寒い日が続いた今日この頃ですが、暦の上では春。今度の週末、梅林に出かけて梅花を愛でてみませんか。
紀州高田果園
日本一の梅の里・みなべ町。南高梅誕生の地である農園「紀州高田果園」では、自社の農園を開放し観梅イベントを行っています。
約10ヘクタールの敷地内に咲き誇る梅をゆっくりと楽しむことができるのは、プライベート梅園ならでは。ワンちゃんを連れての来園も歓迎とのこと。
同園の上部に位置する「見晴らしハウス」の展望デッキからは、梅園全体を見晴らすことができ、絶景をひとり占め!雨や雪の日もハウスの中から観梅することができます。
同園が南高梅誕生の地と呼ばれるようになったのは、今から約120年ほど前に、同園社長・高田智史さんの祖父(高田貞楠さん)が明治35年に植えた梅の中に、実が大きくひときわ紅色に光る優良種があり、それを育てたものが、南高梅のルーツとなる「高田梅」の基礎となったことに由来します。
代々受け継がれてきた同園の梅は有機栽培にこだわっており、「自然に近い環境で梅を育てることで、安心でおいしい梅をお客さんに届けたいと思っています」と高田社長。
また、「障がいのある人が生き生きと働ける環境を作りたい」という思いから、グループ企業であるNPO法人・南高梅の会(就労継続支援A型事業所)と連携し、障がい者の人と一緒に梅の栽培や加工を行っています。
母屋のえんがわ売店では、同園で作られた梅干しやジャムなどの加工品をお土産として購入できます。
4日(日)には餅つきのイベントを行い、お客さんが楽しく餅つきをしていました。2月11日(祝)・18日(日)にもイベントを予定しており、11日には田辺市のガレット・クレープ専門店「クレープリー・朋」が出店、同園とのコラボメニューが販売されます。
観梅だけではなく、梅干し詰め放題体験(5500円~)や有機梅ジャム作り体験(7300円~)など、体験メニューも数多く用意されていて、まるで梅のテーマパークのよう。
【営業時間】2024年2月25日(日)までの予定 9:00~17:00(最終入園は15:00)
※開花状況により、変更する場合もあります。
【入園料】中学生以上1100円
【駐車場】無料
名称 | 紀州高田果園プライベート梅林 |
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所在地 | 和歌山県日高郡みなべ町晩稲849 |
電話番号 | 0739-74-2113 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入園は15:00) |
駐車場 | あり |
web | https://takadakaen.jp |
@takadakaen |
南部(みなべ)梅林
【営業時間】2024年3月3日(日)までの予定 8:00~17:00
※開花状況により、変更する場合もあります。
【入園料】中学生以上300円、小学生100円
日本最大級の広さを誇り、梅花の香りに包まれるほど薫ることから「一目百万、香り十里」と称される南部随一の名所「南部梅林」。ペットとも入場可能(入場の際は運動靴や動きやすい服装がおすすめです)。伝統芸能猿回しや梅林ウォークツアー、よさこい等さまざまな催しも開催予定です。イベントの日程については公式サイトをご確認ください。
名称 | 南部梅林 |
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所在地 | 和歌山県日高郡みなべ町晩稲 |
電話番号 | 0739ー74ー3464(梅の里観梅協会)※開園期間中のみ |
web | https://minabebairin.com |
紀州石神(いしがみ)田辺梅林
【営業時間】2023年3月3日(日)までの予定 9:00~17:00頃
【入園料】無料
田辺市を代表する梅の産地「紀州石神田辺梅林」は、「一目30万本」と謳われています。眼下に広がる梅畑が太平洋に向かって山々と共に折り重なる様は、同梅林の醍醐味。とりわけ、標高400mの「大蛇峰展望台」からの眺めは絶景!開園期間中は様々なイベントを実施予定なので、詳細は公式サイトをご確認ください。
名称 | 紀州石神田辺梅林 |
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所在地 | 和歌山県田辺市上芳養5057-2 |
電話番号 | 0739-26-9931(田辺市観光振興課内) |
web | https://www.tanabe-kanko.jp/view/sizen/kanbai/ |
和歌山市出身・在住のフリーライター。おいしいものをこよなく愛し、ロカルわかやまではグルメ記事ばかりを担当。生まれ育った和歌山の‟素敵”を、もっと発信していきたいです。多趣味で、カフェ巡り・カメラ・ミニチュアフード作り・読書・映画鑑賞などが好き。