和歌山市の「ガーデンパーク和歌山」からほど近くにある、3代続く農家が営む直売所とカフェ「なかやまgreenfarm(グリーンファーム)」。実際に食べたらおいしさがわかる自慢のいちごを使った、農家の本気スイーツを召し上がれ。
黒いキッチントレーラーを目印に
和歌山市松江にある「ガーデンパーク和歌山」から車で約3分、少し細い路地を進んだ場所にあるアパートの一角に、農家の中山雄太・伊代夫妻が営む直売所とカフェ「なかやまgreenfarm(なかやまグリーンファーム)」はあります。「NAGF」のロゴが入った黒いキッチントレーラーと、いちごなどを販売する直売所、カフェで買った商品を食べることができるテラス席が並び、どことなくアメリカのブルックリンを彷彿とさせます。
農家がカフェを作るまで
「なかやまgreenfarm」は、和歌山市野崎で大正時代から3代続く歴史のある農園。「まりひめ」や甘みが強いとうもろこしの「バニラコーン」などを育てています。「お客さんに自分たちの思いを直接伝えて、お客さんが納得した上で商品を買ってもらいたい」と一念発起し、農協や市場へ出荷するという従来の農業のあり方から一新して、2022年に直売所を作りました。
「スーパーにあるいちごのひとつではなく『なかやまgreenfarmのいちご』が食べたい、って思ってほしい。詰めるいちごの一つひとつにこだわっています」。プレッシャーはすごいですけど…と笑いながら話してくれたのは、妻の伊代さん。
口で魅力を伝えるよりも、うちのいちごのおいしさを実際に食べて知ってほしい――そのような思いから、昨夏に自家栽培したまりひめを使ったいちごソースをトッピングした韓国のかき氷「糸ピンス」(2023年2月現在は販売休止。3月頃より再開予定)の提供を始めたとか。
「カフェがきっかけでいちごを直売していることを知ってもらえて、それが今に繋がっています」とのことです。
農家が作る本気スイーツ
糸ピンスから始まったカフェメニューはどんどん増え、中でもイチオシはプッシュポップのような見た目のバブルワッフルの上に、同店自慢のまりひめがどっさりと載った「映えまりひめDX」(1000円)。いちご農家ならではの贅沢スイーツ!
とても糖度が高く甘みが強いのが特徴の「ゆら早生みかん」を使用した、「ビオチップス(ドライフルーツ)」(540円)。砂糖などの甘味料は一切不使用で、素材そのもののおいしさと栄養が凝縮されています。
同店のフォトスポット
ブルックリンスタイルの独特な雰囲気の直売所やテラス席は、雄太さんの手作り(!)だとか。フォトジェニックで写真を撮りたくなること、間違いなし!「キッチントレーラーの後部にある同店のロゴを、スイーツを手に持って写すと映えます」とのこと(笑)
同店はテイクアウト専門ですが、テラス席も映えスポット。
「必死になって走り回っているのが、面白い」
取材中もひっきりなしに訪れるお客さん。直売所に来たお客さんに、食べ方から栄養価の話まで一つひとつ丁寧に説明する伊代さん。「愛情を込めて育てた野菜だからこそ、ですね」とのこと。
「自分たちでおいしいものをお客さんに届けていけたら……」と始めた直売所とカフェ。従来の農家のやり方とは違った新たなやり方を試み、試行錯誤の連続だと話してくれました。「必死になって走り回っているのが、面白いじゃないですか」と、楽しそうに話す雄太さんの一言が、とても印象的でした。
名称 | なかやまGreenFarm(なかやまグリーンファーム) |
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所在地 | 和歌山県和歌山市野崎120-1 |
電話番号 | 080-4646-0750 |
営業時間 | 12:00~17:00 |
定休日 | 月曜 |
駐車場 | あり |
web | https://nakayama-greenfarm.com/ |
@nakayama.green.farm |
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和歌山市出身・在住のフリーライター。おいしいものをこよなく愛し、ロカルわかやまではグルメ記事ばかりを担当。生まれ育った和歌山の‟素敵”を、もっと発信していきたいです。多趣味で、カフェ巡り・カメラ・ミニチュアフード作り・読書・映画鑑賞などが好き。