”日本のアマルフィ”と呼ばれる雑賀崎。和歌浦。風光明媚な景勝地・和歌浦。美しい景色が出迎えてくれる海の町にある、お土産選びにぴったりなお店を紹介します。その地ならではの海鮮から全国的に有名なスイーツまで、散策を楽しみながら立ち寄ってみて。
目次
和歌浦のしらすといえば
やぶ新 しらす直売所
江戸時代からしらす漁が盛んだった和歌浦。今は3隻しか漁に出ておらず、希少価値が高まっています。「和歌浦のしらす」「若くて元気なしらす」を「わかしらす」とブランド化。和歌山市内の飲食店のメニューでよく目にする「やぶ新のしらす」はココで生まれています。しらす漁に出るのは基本的に週4回。釜ゆでされた真っ白なしらすを店先で天日干し。近年、しらすの不漁が続いているのだそう。
「かまあげわかしらす」(550円から)、「干しわかしらす」(350円から)。漁獲量が少なく品薄なので、確実に購入したい場合は電話で確認を。
名称 | やぶ新 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市新和歌浦1-1 |
電話番号 | 090-3281-1149 |
営業時間 | 8:00~16:00 |
定休日 | 水曜 |
駐車場 | あり |
web | https://wakanourabay.com/yabushin/ |
@yabushin.wakashirasu |
とれたての地元の魚を天日干し
幸丸(こうまる)水産
しらす網元「丸一水産」が展開する自家製干物店。春と秋は小型定置網漁で揚がった魚を、それ以外のシーズンは和歌浦・雑賀崎の漁師から仕入れる新鮮な魚を、一匹一匹丁寧に開いて干物に。程よい塩加減で半日ほど干されると、魚のうま味がぎゅっと凝縮。
運が良ければ、店頭で天日干している魚が購入できます(天候、出漁日など条件による)。価格は時期や魚の大きさで変動。干してすぐに真空冷凍した干物もあり。「釜揚げひじき」(250g300円)。和歌浦で水揚げされた天然ひじきは貴重です。天日干しで乾燥させた後、真水で炊いて塩を抜き、冷凍、冷蔵、乾燥で販売。
名称 | 幸丸水産(こうまるすいさん) |
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所在地 | 和歌山県和歌山市新和歌浦1-1 |
電話番号 | 090-8883-4158 |
営業時間 | 9:00~14:00 |
定休日 | 月~金曜 ※営業は土・日曜、祝日としらす漁出漁日 |
駐車場 | あり |
3代目が編み出した備長炭干しの干物
紀州高下水産
80年続く家業を継承した3代目が「和歌山らしい特徴を」と、火山灰の灰干しから紀州備長炭の炭干しに製法を転向。鮮度の高い脂の乗った魚だけを買い付け、串本の塩、梅酢を使って干物に。備長炭の特性で余分な水分だけを吸収し、“魚の臭み”は消えるのだそう。
サンマ、真アジ、銀サケ、サバ、真ホッケ、カマス、カレイの詰め合わせは6264円。1匹単位からオンラインショップでも購入できます。お皿に移して温めるだけの、「さば煮」(486円)などの「煮付け」も商品化。手狭になり工場は移転しましたが、創業の地でもある和歌浦のこちらの店舗で商品が買えることは意外と知られていません。オンラインでは扱っていない希少な商品もあり。
名称 | 紀州高下水産 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市和歌浦南2-3-24 |
電話番号 | 073-445-2000 |
営業時間 | 11:30~18:00 |
定休日 | 日曜、祝日 |
駐車場 | あり |
web | http://www.kishu-marutaka.net/ |
@himono_ya_takasui.official |
酢で締めて寿司にできる鮮度の高さ
西出水産
灰干しサンマをメインに、雑賀崎漁港や全国各地で水揚げされた魚を厳選し、灰干し製法で干物に仕上げています。鮮度の高さは、そのまま酢で締めて寿司にできるほど。火を通すと脂がジュワっと。身はやわらかくてしっとり、素材のうま味が際立ちます(価格は店頭で)。
店舗の真横が加工工場。社長自らが目利きし、厳選した干物が並びます。灰干しサンマのサイズはL~3L。
名称 | 西出水産 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市雑賀崎765 |
電話番号 | 073-444-7173 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 火・土曜 |
駐車場 | あり |
web | https://www.sanma.co.jp/ |
@nishidesuisan |
味の決め手は塩、各工程にこだわりあり
さんまや
1962年創業、灰干しサンマを製造する中井水産の直売所。サイズや脂の乗り具合に応じて調整したほど良い塩加減が味の決め手です(1尾350円から)。地元漁港で水揚げされた魚などで作る干物の他、土曜は地元名物「おおやさ」も販売(1本70円、予約優先)。
灰干しサンマはご飯はもちろん、お酒のアテとしても人気です。黒蜜にくぐらせたヨモギ団子に、きなこがたっぷり「おおやさ」も味わって。
名称 | さんまや |
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所在地 | 和歌山県和歌山市雑賀崎762 |
電話番号 | 073-445-3089 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 火・水曜 |
駐車場 | あり |
web | https://www.sanmaya.com/ |
まだ見ぬ県民のソウルフードここにあり !
北畑海苔店
味付け海苔「パリッ子」を製造・販売する老舗海苔店。本社事務所の一角にある直売所では、定番のパリっ子からギフト用海苔まで幅広く販売。「スーパーで流通してないお安い海苔が、ココでは買えるんです」と、マル秘情報をゲット。これは絶対に行かねば !
高級海苔を使用した「パリっ子ゴールド」(720円)。質の良い海苔は口溶けや味の濃さが格段に違い、一度味わうとグレードを落とせなくなるとか…。 スーパーではお目にかかれない「おにぎりのり」(738円)もあり。本社にたどり着くまでに細い路地があるので、来店は軽自動車か徒歩がおすすめ。
名称 | 北畑海苔店 |
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所在地 | 和歌山県和歌山市和歌浦中2-1-23 |
電話番号 | 073-444-0338 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 土・日曜、祝日 |
駐車場 | あり |
web | https://www.kitabatanori.com/ |
@kitabataparikko |
次世代に残したいかまぼこが復活
和歌濵かまぼこ
2019年に廃業した、老舗のかまぼこ店「丸濱」で工場長を務めた奥村武弘さんが、「味を引き継ぎたい」と翌年に開業。復活を待ち望んだ地元のファン、おみやげに買って帰る県外客も多く、再びかまぼこが和歌浦の名物になりつつあります。特徴は、何といっても食べごたえのある弾力 !
看板商品の「大板」(1512円)、お弁当の定番おかず「小桜」(226円)、日によって具材が変わる「職人さんのきまぐれ天」(356円)。大板色、和歌焼、大板焼の3種類の詰め合わせ「No.28」(5243円)は、贈り物として重宝。複数の魚のすり身をバランス良く配合し、厳密な温度管理によって伝統の味わいを守り続けています。
名称 | 和歌濵かまぼこ |
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所在地 | 和歌山県和歌山市和歌浦南2-1-1 |
電話番号 | 073-445-1508 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 水曜 |
駐車場 | あり |
web | https://wakahama.jp/ |
@wakahama kamaboko |
原点は和菓子店、今や「シューパリ」で全国区
春栄堂
創業およそ100年。先代から2代目に受け継がれた和菓子も、パティシエの3代目が作る洋菓子も人気の名光商店街にあるレトロかわいいお菓子屋さん。長年、地域で愛されてきましたが、1日に2000個ほど売れるという「シューパリ」の名は全国区。
パリパリのシュー皮にカスタードクリームたっぷりの「シューパリ」(194円)、抹茶カスタードの「抹茶パリ」(205円)は定番。「きまぐれイチゴシュー」(324円)、「きまぐれプリンシュー」(324円)は気まぐれで生産。1日に何度も焼きあげるシューパリの香りが店前まで漂います。たっぷりのカスタードクリームは、生地の膨らんでいる部分を下にして“逆さ食べ”をするとクリームがこぼれにくいですよ!
名称 | 菓匠 春栄堂 |
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所在地 | 和歌山市和歌浦中1-5-13 |
電話番号 | 073-444-0571 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
定休日 | 水・日曜 |
駐車場 | あり |
生まれも育ちも和歌山のフリーライターです。県内全域の観光情報から企業広告まで、ジャンルやメディアに関わらず執筆しています。和歌山の魅力をもっともっと深掘りして、たくさんの方に伝えられたらと思います。ビールが大好き。日本ビール検定3級取得✌