和歌山で安い定食を食べるならココ！ 千円札でお釣りが来る店7選

ぶらくり食堂
（ぶらくりきっちん）

定食、丼、和食、中華、揚げ物…と壁に貼られたメニューの多さに驚くことでしょう。平日限定の「日替わり定食」を筆頭に、“◯◯定食”は30種類以上あり、しかも全て1000円以下（現状の価格で食べられるのは、2024年1月末まで、2月から価格改定を予定）。「日替わり定食」（730円）は、数量限定。13：00ごろには売り切れることが多いので、早めに来店を。ごはんのおかわりは＋50円。

昼も夜も同じメニューが同じ価格で食べられる“まちの食堂”として、近くで働くビジネスマンにも近所に住む地元民にも愛されています。

同店は、「きいちゃん食堂」を運営する水産加工会社が、「ぶらくりきっちん」の名称で展開していましたが、そこで働いていた中田敬介さんが22年７月に独立する形で店舗を受け継ぎ、名称を「ぶらくり食堂」に改めてリスタート。中田さんは「いつ来ても同じ味で、みんなのお腹を満たす、そんな食堂でありたい」と話します。

migiwa standard
（ミギワスタンダード）

教育機関、福祉施設へ食事を届ける食品会社が展開するカフェ。店頭で手作りされたオリジナルの惣菜と、和歌山市内にある本社から届いた惣菜を合わせてカウンターに陳列。毎日、日替わりの小鉢が15種類ほど並びます。

その中から5種類が組み合わせられる「選べる小鉢5品セット」（スープ付き）は、パンか雑穀米かも選べるので、和定食にも洋食ランチにも思いのまま。２週間ごとにメイン料理が変わる「ランチ」（980円）も、小鉢3種類が選べます。

洋風チョイスは、ミニハンバーグ、塩焼きそば、キッシュ、ラタトゥイユ、2種盛りサラダ。和風チョイスは、アジ南蛮漬け、お好み焼き、カツの玉子とじ、ひじき煮、肉じゃが。

馬刺しと地鶏とマグロ
梅屋

和歌山市美園町にあった「梅屋」で、30年寿司（すし）カウンターに立っていた田上浩司さんが営業する居酒屋のランチ。自慢の馬刺しや新鮮な魚が食べられる上に、付け合わせもメイン級の豪華さ。付け合わせは３種類以上から選べ、どれも“副菜”ではなく“主菜”級。

安さの理由は、「釣り仲間が魚を持ってきてくれるから」と田上さん。その魚を“冷凍せず、できるだけ生で食べてもらいたい”との思いで、値上げラッシュのご時世に、値下げしたのだとか。

写真は熊本県産の馬刺しを使用した「馬刺し定食」。付け合わせは、おでん盛り合わせ、太刀魚フライ、ぶり照り焼きから一品を選択（日替わり）。

台湾美食
裕福 岩出店

橋本市高野口町が発祥。紀北筋に3店舗を構える台湾料理店。6種類の飯類、11種類の麺類、24種類の一品の豊富なメニューから、メイン2種類が組み合わせられ、さらに日替わりの揚げもの、おかわり自由のスープ、ワンドリンク付き（ごはんが付く組み合わせの場合は、ごはんもおかわりOK）のボリューム満点のランチに定評あり。

メニュー選びに迷ったら人気の「台湾ラーメン」を。ピリッとアクセントが効いた肉そぼろとちぢれ麺をスープに絡めていただくこだわりの一杯。

中華料理
花花（ファーファー）

紀伊駅周辺の住民が“本当は教えたくない”と口をそろえる町中華。先代の「珍珉」時代からの味、価格、ボリュームを２代目が継承しています。ランチメニューはなく、ラーメンセット（600円から）や定食（680円から）も、昼夜共通。

単品の「マーボー豆腐」（730円）が、定食になるとわずか20円プラスで、かに玉にごはん、スープ、キムチ、サラダが付いてお得感が増しまし。物価高騰の折、「使う食材を調整して、質も量も死守したい！」と、店主の言葉に気概を感じます。

豚肉ゴロゴロの「スブタ定食」、うま辛の「マーボー豆腐定食」は群を抜くボリューム。店内を装飾している年代物のポスターや玩具は、お客さんが持ち込んだもの。いかに地元の人たちに愛されているかが伺えます。

喫茶 ノア・ハウス

昔ながらの喫茶店メニューがスタンバイする中で、常連客の要望で定番化した「チキン南蛮」は、今や同店の名物。自家製タルタルソースと南蛮酢がたっぷりかかった若鶏は、ごはんが進みます！

「Neoチキン南蛮定食」は普段990円ですが、この日は「日替わりランチ」だったので、ボリューム＆内容はそのままで880円。日替わりが何かはインスタでチェック。定番メニューがお得に食べられるかも。また、ランチタイムに食事を注文すれば、ドリンクが付きます。

トマトケチャップともちもちの太麺が懐かしい、ナポリタンもウリの一品。8種類あるナポリタンは、「昔ながらのナポリタン」の他、とんかつやハンバーグがのったボリューム満点メニューも。

グリル 三笠

約70年続く洋食店のランチで、圧倒的な人気を誇るのが「タイムランチ」。「“絶対に満足できる”と思う量を提供すること」をモットーにする店主は、チキンカツ2枚（4カット）とメンチカツ1枚を惜しみなく積み重ねます。上からは、コクがあるのにマイルドな味わいのデミグラスソースがたっぷり。

こだわりは、作り置きをせず、注文が通ってから調理を始めることと、できる限り手作りすること。

ハンバーグとエビフライの「三笠」（900円、ライス＋200円）も人気。ランチメニュー（5種類）は、ごはんとみそ汁付き。

「チキン南蛮」に使用されるタルタルソースは、カレー風味を感じる個性的な味わいで、これまた絶品。

昭和、平成、令和と続く洋食屋は、まちの遺産です。