HOME ライフ 吉本新喜劇で活躍中!重谷ほたる【和歌山県和歌山市出身】

吉本新喜劇で活躍中!重谷ほたる【和歌山県和歌山市出身】

公開日 2024.01.31

関西人にはおなじみの「吉本新喜劇」。その舞台で活躍し、天真爛漫なキャラとチャームポイントの”太い太もも”で、老若男女に笑いを届ける重谷ほたるさん。新喜劇入団のきっかけや夢について、聞いてみました。

吉本新喜劇入団は、“なりゆき”

新喜劇との出合いは専門学校

ー高校卒業後は、音楽・芸能系の専門学校に?

幼少期からダンスをしていたこともあり、「表現者になりたい」という漠然とした夢がありました。実は、入学当初はミュージカル俳優を志していたんですよ。

ー意外です!吉本新喜劇との出合いは?

専門学校で「吉本新喜劇」の授業があって、受講しました。正直、それまではあまり新喜劇を見たことがなくて…。授業では、NSC(吉本総合芸能学園)の先生が、実際の新喜劇の練習スタイルで指導してくれたんです。その授業の一環で、学生で「YESシアター」(なんばグランド花月の地下)で公演をしました。今思えば、それが初舞台ですね。

ーどうして新喜劇に入団?

ずばり。なりゆきです! 専門学校で、元劇団四季の先生から演技を教わりましたが、厳しい上に1つのセリフに膨大な練習をするんです。飽き性の私には向いてなくて…。その後はテーマパークのダンサーを目指しましたが、オーディションに受からず。で、「飽き性の私に向いてるかも」と吉本新喜劇に入団しました(笑)

ーどの部分が「向いてるかも」と感じたんですか?

新喜劇って、1週間で話が変わるじゃないですか。しかも、練習は基本的に本番前日の1回だけなんですよ。飽き性にはぴったりだと思いません?

2016年に入団。舞台を中心に活躍

新喜劇では、いじられキャラとして登場することが多いが、時にはマドンナキャラを務めることも

入団後はハラハラドキドキな毎日

ー入団後、気持ちの変化はありましたか

この私が不安になるくらい、練習をせず本番を迎えるので(笑)、結構緊張するようになりましたね。毎日公演をする中で、同じストーリーでもアドリブで、ぜんぜん違う雰囲気の公演になるんです。そのライブ感に引き込まれていきました。

ーアドリブは多いですか?

座長によって、ステージのカラーはガラッと変わります。アドリブが多い座長もいれば、しっかり練習して挑む座長もいて…さまざまです。あとは、ハプニングはめちゃくちゃ起こりますね。

ー常にハラハラドキドキですね

一緒にネタをする先輩から、開演5分前に「やっぱりネタ変えていいか」と言われたり、公演中に「なんかネタあるか」とこそっと耳打ちで振られたり…肝が冷えるようなことの連続です。

ー続けられている理由はありますか

ウケた瞬間って、本当に気持ちいいし嬉しくて。あとは、単純に舞台が楽しいです!先輩方のようになれるよう、私も自分の芸を磨いていきたいです。

チャームポイントは、太もも

最近はモノマネ番組出演も

持ちネタの「業務用マヨネーズ」。ネタに必要な短パン、赤い靴下は欠かさず持ち歩いてるそう。

ー新喜劇で“太もも芸”炸裂ですね!

ありがたいことに、太ももいじりはたくさんしてもらえるので‥授けてくれた両親に感謝です。「場が盛り上がるネタを」と思って作ったのが「業務用マヨネーズ」です。

ーモノマネ番組への出演も?

活動の幅を広げたいなと思って、太ももを生かした「大阪桐蔭高校野球部の下半身」でモノマネ番組にも挑戦しました。「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」では決勝に残ることができて、自信にもつながりました。

ーチャームポイントの太ももを保つ秘訣は?

意識して、よく食べること。 こう見えて小食なんです。コロナ禍で自宅で過ごすことが多かった時は、体重が増えてパーフェクトな太ももに!

地元和歌山を笑いで盛り上げたい

いつか、“オール和歌山出身者”の新喜劇を

ー2023年には、ほたるさんがリーダーとなって作り上げた新喜劇も上演されたんですね

台本作りから携わらせてもらい、とてもいい経験になりました。その時、一緒に台本を作った脚本家さんも和歌山県出身者だったことがきっかけで、1つ夢ができたんです。

夢とは?

オール和歌山出身者の制作者・出演者で作り上げた新喜劇を、地元和歌山で公演すること! 大好きな和歌山を、笑いで盛り上げたいです。

久しぶりに訪れた浪早ビーチに、「全然変わってない~!」と、嬉しそうな重谷さん。

ーそれは楽しみです!ほたるさんにとって和歌山はどんな場所ですか

和歌山は空気がきれいで、酸素カプセルみたいな存在です。祖父母が和歌山市田ノ浦に住んでいたので「浪早ビーチ」でよく遊びました。

これからも新喜劇ファースト

ー2024年で芸歴9年目です

なりゆきで入団しましたが、「新喜劇に出続けたい」という思いは変わったことはありません。これからも出演し続け、経験を積みながら、活動の幅を広げています。和歌山のみなさまに私のことを知ってもらえるようがんばります!

【プロフィール】しげたに ほたる/1995年4月5日生まれ、和歌山市出身。那賀高校卒業後、大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校に入学。2016年吉本新喜劇に入団。新喜劇の出演を中心に活動。間寛平がプロデュースしたダンス・ボーカルユニット「秘蔵っ子」のメンバー。
▷インスタ @shigetani_hotaru