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ラジオ体操が1万人突破 ビッグホエール

公開日 2016.01.27

県民の健康づくりの場にしようと、県スポーツ振興財団が平日の午前8時から開いているラジオ体操の参加者が、平成26年8月のスタート以来、今月15日で延べ1万人を突破した。会場は和歌山市手平の和歌山ビッグホエール(横尾英治館長)のエントランス前。高齢層を中心に朝から爽やかに汗を流し、参加者の交流も広がっている。

「紀の国わかやま国体・大会」の開催を機に、同財団が地域交流の場づくりや健康増進を目的にスタート。昨年の参加者は1カ月平均で550人だった。

運営はビッグホエールが行い、参加者は無理のないペースで自由に集まる。横尾館長によると、参加者は主に60~80歳代で、春休みや夏休みには4~10歳程度の子どもたちも参加し、ラジオ体操が終わると参加者は会話を楽しんでいる。

参加者を指導しているのは、2級ラジオ体操指導士としてNPO法人全国ラジオ体操連盟に認定されている中川聖子さん(72)。26年の冬に2級指導士の資格を取得し、横尾館長に指導を申し出た。それ以来、参加者の前で毎朝、模範の体操を見せている。

中川さんは「ラジオ体操が一日のリズムになるまでは大変でしたが、今ではすっかり生活の一部となっています」と笑顔。指導については「手を抜いてしまうと、私を見ている人も手を抜いた動きになるので、いつも本気で取り組んでいます」と話し、参加者には「自分のできるペースでラジオ体操を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

横尾館長は「毎朝のこの活動を広めていきたい。たくさんの人がラジオ体操を通して、健康で活力のある生活を送っていただけたら」と話している。

和歌山市手平の山口義則さん(81)は「最初のころからずっと参加しています。体操をすると体がよく動くようになります。今後もできる限り参加したいですね」。26年12月から参加しているという同市木広町の加納久治さん(68)は「最初のころは右肩が上がりませんでしたが、1カ月もたたないうちに上がるようになりました。これからも健康のために続けたい」と笑顔で話していた。