『旦那さんはアスペルガー』著者が講演

自身の漫画にサインする野波さん

発達障害「アスペルガー症候群」の夫を持ち、その生活をポップ調に描いた漫画『旦那(アキラ)さんはアスペルガー』などで話題の漫画家・野波ツナさん=東京出身=が7日、和歌山市三沢町の中央コミュニティセンターで講演し、近年注目されている「カサンドラ(配偶者)症候群」への注意を呼び掛けた。

精神障害者への相談援助などを行う精神保健福祉士でつくる「県精神医学ソーシャルワーカー協会」(栗田直嗣会長)が主催。会員やアスペルガーの人の家族ら約120人が参加した。

カサンドラは、アスペルガーのパートナーを持つ人が、自身の状況を社会にもパートナーにも理解されないことが原因で起こる心身の不調。片頭痛、体重の増加・減少、低い自己評価、抑うつ・無気力感などの症状が表れるという。アスペルガーは男性に多いため、カサンドラは女性が陥りやすい病気とされる。

自身も夫との関係で悩む日々が続いたという野波さんは、「パートナーのことで悩んでいる人は、カサンドラを疑うことが回復の第一歩」とし、「アスペルガーのパートナーとは、時に離れてみることも大切」と経験を交えて紹介した。

会場からは、アスペルガーの夫を持つ妻の悩みが次々と打ち明けられ、野波さんは「まずは、その人の主張を理解してあげて、カウンセリングを受けさせるように導いて」などとアドバイスした。

野波ツナ1989年、漫画家デビュー。94年に当時の担当編集者「アキラさん」と結婚。2010年に夫のアスペルガーが発覚し、翌11年から『旦那さんはアスペルガー』シリーズを出版。14年には『奥さんはカサンドラ』を出版した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。