

おじいちゃんの甲子園出場へ 和歌山タイガース
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60歳以上の野球愛好者による軟式野球の全国大会「第9回おじいちゃんの甲子園」(11月25日~、阪神甲子園球場など)に県代表として出場する和歌山タイガース(松浦年光監督)が9月29日、和歌山市役所の尾花正啓市長を表敬訪問し、全国大会への意気込みを語った。
【写真】尾花市長(前列中央)を囲んで全国大会へと意気込む和歌山タイガースの皆さん
同大会は一般社団法人日本生涯還暦野球協会が主催。和歌山タイガースは、5月に行われた和歌山還暦野球大会で優勝し、全国大会への出場権を獲得した。昨年1月のチーム結成以来、2回目の挑戦で初めて、憧れの聖地・甲子園の土を踏むことになる。
チームは、松浦監督(61)が友人の野球経験者らに呼びかけて誕生。伏虎城の別名を持つ和歌山城下の和歌山市を中心に、65歳までの選手24人が所属し、多くが阪神タイガースのファン。「無理せず、けがせず、入院せず。生涯野球を楽しもう」をモットーに、月2回ほどの練習を重ねている。
市役所訪問では、松浦監督が球児ならぬ〝球爺〟一人ひとりの職業や野球歴などを紹介し、「『メイク・ヒストリー甲子園』、『エンジョイ・ベースボール』をテーマに、優勝目指して、和歌山代表として全員野球で全力プレーしてくる決意。尾花市長、大応援のほどよろしくお願いします」と、笑顔と力強い声であいさつ。尾花市長に、1953年生まれにちなむ「背番号53」のユニホームをプレゼントした。
尾花市長は「皆さんの元気に圧倒された。白熱の試合を期待している。力強いプレーが市民に勇気と元気を与え、皆さんの勢いで(伏した)虎が立ち上がるんじゃないかと思う。ご健闘をお祈りします」と激励した。
チームの内野手で、81年夏の全国高校野球選手権に出場した和歌山工業野球部の元部員、橘威寿さん(62)は「当時はベンチ入りしたが試合には出られなかった。何とか甲子園でプレーしたいという思いでチームに入った。44年ぶりの甲子園をすごく楽しみにしている」と話していた。
第9回おじいちゃんの甲子園には、計600チームが参加した予選会を勝ち上がった31チームが出場し、シニア野球の頂点を競う。