和工4連覇で花園へ 高校ラグビー県大会

モールでトライを狙う

第97回全国高校ラグビーフットボール大会県大会の決勝が19日、和歌山県和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で行われ、和歌山工が4連覇を達成、3年連続の花園出場を決めた。2年連続で近大和歌山との対戦は、ペナルティーゴールで3点を先制されたものの、和工の誇るFWパワーが二つのトライを引き寄せ、和田選手の正確なゴールキックで、着実に得点を重ね14―3で逆転Vを飾った。

今季の新人大会、春季選手権と2大会を制している和工だが、近大和歌山は3年前の両校優勝(抽選で近大和歌山が全国大会出場)以来、スピードを生かした攻撃に苦戦してきた相手でもあり、前回大会から無失点を続ける和工ディフェンスの出来が、花園への鍵として、注目を集めた。

9月に死去した濱口博行前監督の遺影がベンチで見守り、開始早々からFWを中心に、持ち前のパワーでトライを狙う和工に対し、近大和歌山は、前半12分、相手の反則により、敵陣10㍍の中央付近で得たペナルティーキックを中谷が鮮やかに決め、3点を先取した。風上を選択した近大和歌山は、キックを有効に生かしながら、テンポよく攻撃したが、和工も粘り強いタックルで追加点を許さなかった。

和工の反撃は終盤の22分、敵陣22㍍付近でモールをつくり、阻止する近大和歌山のディフェンスを、そのまま押し込み中央付近に白樫がトライ、和田が慎重にゴールを決め7―3と逆転し、前半を折り返した。

FWを軸とした「和工らしさ」が光る攻撃は、後半に入っても威力を発揮。10分には、敵陣ゴール前のラックから、連続してFWがサイドを突き、最後は和田がトライを決めた。和田自らのゴールも成功し、リードを11点差に広げた。

挽回を目指す近大和歌山も、パスをつなぎ果敢な攻撃を仕掛けたが、和工の防衛ラインを突破できず、ノーサイド。和工に勝利がほほえんだ。

和工は、12月27日から東大阪市の近鉄花園ラグビー場で開幕する本大会に県代表として出場する。 試合終了後は、応援団スタンドの空き缶やゴミを拾い集め清掃に努めていた岡本監督は「選手たちがよく頑張った。自分たちのスタイルで勝てたと思うが、ペナルティーゴールで3点を与えたことは、反則という怖さを実感したと思う。もしあのまま、反撃できなかったら負けているのだから、いい勉強になった。次は正月を花園で迎えられるように、3回戦進出を目指す」とした。松田主将は「濱口先生とみんな一緒に花園へ行くことができ、最高! 全国でも全力で戦う」と闘志を燃やした。

和工ラグビー部
▽部長=山下弘晃▽監督=岡本尚也▽主将=松田武▽選手=住澤勇生、山野永遠、上野山元輝、植原来基、角田佑樹、河波風太、倉橋大地、斉藤歩夢、濵拓征、牧野龍之介、永井瑞輝、山本優太、和田京、坂本達哉、鳥井三四郎、西前裕大郎、吉田彩人、安井琉俊、鍵野真吾、定兼蒼真、西田宗真、山端凌平、岡本一輝、雜賀諒真、清水歩、檜尾海杜、岩崎勇樹、藤本蒼空、古川永遠、木谷亮太、谷越洸希、森本聖也、福田隆斗、永井幹人、古莊海土、松本康助、東野任真、樋尻勇希、吉川颯太、宮田竜、森本昂幹、岩本颯斗、山崎光翔、吉田陽、浦川遼樹、塩見波紀、辻岡優希、山田丈朗、山本龍和、吉田真都、白樫侑大、山路凌平、酒井紀皓、白川蓮、野田直哉、家谷李玖、榎本拓磨、遠藤史也、藪下太雅、佐東孝晟、山田創太、森本里菜▽マネジャー=石尾楓華、池上美咲、加勢田ももな、森本愛里

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。