和歌山の風景と人情描く 「七曲ブルース」

舞台あいさつする木川准教授㊧、うさぎさん㊥、玉田さん

和歌山大学観光学部の木川剛志准教授と、笑いの文化研究を行っているボランティア団体「わかやま楽落会」による短編映画「七曲ブルース」が完成し、試写会が18日、作品の舞台となった七曲市場(和歌山県和歌山市東長町)で開かれ、主演した講談師の玉田玉秀斎さんや同会メンバー、同市場の住民らが集まり、映画と講談を楽しんだ。

長野県の「商店街映画祭」でグランプリを獲得した「替わり目」に続く、木川准教授と同会による2作目の映画。心の通った記事が書けなくなった地方新聞記者と落語でしか自分を語れない少女の物語で、新聞記者役を玉田さん、少女役を同会のぴょんぴょん亭うさぎさん(11)が演じた。

木川准教授は作品について「七曲と雑賀崎で撮りたいと思っていたので、その2カ所の風景を見てもらえたら」と見どころを語り、上映がスタート。雑賀崎の夕焼けや七曲市場のノスタルジックな風景が描かれ、市場の住民が画面に登場すると観客から笑いが起こった。

上映後は主演の2人があいさつ。玉田さんは「和歌山にこんな場所があったのか、という感じ。きれいな景色の中に自分を入れてくれたことに感謝したい」、うさぎさんは「七曲も雑賀崎も初めて来たけど、きれいでびっくりした。映画でもっと和歌山を好きになってもらえたら」とそれぞれ話し、撮影で出合った風景の美しさを振り返った。

作中では玉田さんが七曲市場を舞台とした講談を演じるシーンもあり、上映終了後に映画では一部だけだった講談の全編を玉田さんが実演。主人公の父親が七曲の人々と共に戦争の時代を乗り越え、新聞記者を志した人情味あふれる話を演じた。

映画を見た小阪由子さん(79)と小野民子さん(69)は「雑賀崎の夕日もきれいで良かった。まちの活性化や宣伝にもつながる良いことなのでは」と期待を話していた。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。