和歌山の「塗り絵」第4弾 パパチカ作成

出来上がった塗り絵を手にメンバーの(左から)額田さん、中嶋さん、池田さん

親子で触れ合うきっかけにしてもらおうと、子育て中の父親でつくるサークル「パパチカ」(和歌山県和歌山市・中嶋繁樹代表)が、第4弾となる「わかやまぬりえ」(B5判、15㌻)を作成した。通常の塗り絵と異なり、和歌山の名所や食、文化をテーマにした地元色満載の「ご当地塗り絵」。パパチカは「家族でその場所に足を運んだり、子どもと会話したりするツールとして気軽に活用してほしい」としている。
父親の育児参加時間が全国的に少ないとされる県で、2013年2月に結成したサークル。「子どもはスマホでゲーム、自分はユーチューブ」、「子どもとアニメを見て昼からショッピングセンター」といった父親たちの休日の過ごし方を危惧したメンバーが、「和歌山の魅力にふれずに生活している。もったいない。何かしよう」と考えたのが、親子で一緒にできる塗り絵だった。14年に第1弾を作り、幼稚園や保育園、小学校の子どもらに配ったところ、思いがけず好評で、「やめられなくなった」。
4回目となる今回は、海や川に囲まれた県の「水辺」がテーマ。イラストは会員で漫画家の藤田征宏さん(37)が担当。市中心部を流れる市堀川や、4㌔にわたる松林と砂利の海岸が美しい美浜町の煙樹ケ浜、日本有数の清流で知られる古座川と一枚岩などを取り上げており、地元の魅力発信にも一役買っている。
サークルには会社員や公務員、自営などさまざまな職業の父親たち26人が所属。集まれば子育てや家庭の悩みを語り合う。「仕事とは違った新鮮なつながり。パパチカでなければ出会えなかった人と交流できるのが楽しい」と一男一女の父で副代表の額田康夫さん(43)。共働き世帯が増え、育児や家事を担う父親が増える中、同じ立場の者同士、共感し合える「場」が必要だと感じている。
働き盛りの多忙な年代。家には家族が待っている。仕事が終われば一刻も早く帰って子どものそばにいたい。だから、活動は「気負わず、無理せず、自然体に」。子育ては親だけでやっているのではない。学校や地域も一緒に子どもを育ててくれている。「塗り絵は入り口。『パパたちの力』を少しずつ寄せ合い、地域のお役に立てる活動をこれからも続けていきたい」と考えている。
パパチカのホームページは「https://papachika.jimdo.com/」。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。