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和歌山ニュース 新種のハゼを展示 31日まで自然博物館

新種のハゼを展示 31日まで自然博物館

公開日 2019.10.15
魚のハゼの一種で体長約2・5㌢、美しいオレンジ色をしたアカツキミミズハゼが和歌山県海南市船尾の県立自然博物館で展示され、かわいらしく泳ぐ姿を見ることができる。2005年に発見され、ことし8月、専門誌に新種と発表された。展示は31日まで。
個体は串本町荒船海岸で、同年6月に弓塲(ゆば)武夫さん、池田祐二さん、玉田一晃さん、池田博美さんらが初めて発見。その後、8月に同町潮岬で当時中学生だった中澪さんが発見。中さんが採集した個体は標本で展示されている。
アカツキミミズハゼは山水など、淡水が地面から染み出す海岸の石の下などに生息。名前のアカツキ(暁)は体色が由来で目の下にデコボコしたしわがあるのが特徴。動物分類学の国際学術雑誌「ZOOTAXA」誌上で新種として発表された。
展示されている個体を採集した学芸課の平嶋健太郎課長(46)は「和歌山では新種がよく発見されています。展示をきっかけに自然環境への関心が高まれば」と多くの来場を呼び掛けている。
月曜日休み。問い合わせは同館(℡073・483・1777)。