洪水想定し避難訓練 新太田自治会で実施

校舎内に避難する住民たち

全国各地で台風や豪雨などによる被害が相次ぐ中、和歌山県和歌山市の新太田自治会で3日、洪水を想定した避難訓練が行われた。180世帯を対象に実施され、非常用リュックを背負った住民が市立太田小学校の校舎へと避難。迅速に安全に避難する手順を確認し、来るべき災害に備えた。

同自治会では2013年から避難訓練を実施。地震と津波を想定して行っていたが、北を紀の川、南を大門川に挟まれた立地であることや、満潮と雨が重なるだけで川の水位がかなり上がることなどから、近年は洪水を想定した訓練を進めている。

一方で新築住宅が増え、引っ越してきた人にはこれまでの地域の災害について知識が少なく、また高齢者の中には「なるようになる」と積極的に避難しないと考える人もおり、訓練の参加者は減少傾向にある。

この日の訓練は紀の川および大門川の氾濫を想定。黄色いジャンパー姿の自主防災組織メンバーに誘導された住民は校舎に入ると階段を上がり、3階まで避難した。

刀祢穐夫自治会長は「全国で洪水により命や財産が失われている。自分たちも他人事ではない。災害をもっと認識し、それぞれ自分で行動できるようにしてもらいたい」と話していた。

訓練後は市消防局予防課と市消防協会による防火セミナーが開かれた。

また、紀の川、和田川、亀の川では1000年に1度の大雨や最大降雨量などをもとに洪水浸水想定区域図が見直され、市でも洪水ハザードマップの改訂を進めている。各自治会で説明会を行っており、本年度中に完成する予定。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。