捜査は相手目線で 警察功労章に大倉警部補

「両方の立場から考えるのが大事」と大倉警部補

本年度の全国優秀警察職員表彰(警察功労章)に、和歌山県内から和歌山北署生活安全刑事課の大倉保和警部補(56)が選ばれた。全国で96人が表彰され、県内では1969年以降で52人目。大倉警部補は「表彰は自分に関わってくれた人のものだと思う」と話した。

大倉警部補は1982年に県警に採用された。勤続37年のうち、22年を刑事部門で過ごし、そのうちの10年、盗犯捜査に携わった。

万引から空き巣、15年間で300件近く発生した連続窃盗事件まで幅広く捜査。被害者の記憶が新しいうちに話が聞けるように、犯人につながる証拠が残っているうちにと、できる限り早く現場に駆け付けた。動揺している被害者の不安を取り除くように努めたり、被疑者の立場で考えて事件の矛盾を見つけたり、相手の目線で考えることを心掛けてきた。現場では「なぜこの家に侵入したのか」「なぜこの扉から入ったのか」といった疑問を常に持つことで見えてくるものがあった。

警察官になった当初は剣道の特別訓練生として半年を剣道の練習、半年を警察の業務をして過ごした。剣道を引退した後、生活安全部門で薬物や銃器の検挙を行った。地道な情報収集と、昼夜時間を問わず張り込む日々は大変だった。自分が剣道に励んでいる間に警察の仕事を覚えた同僚の姿に、自分も早く仕事を覚えなければと懸命だったという。

表彰を受けて大倉警部補は「『おめでとう』と言ってもらうのは少し恥ずかしい。今まで長い間、上司や同僚、後輩と共に仕事をして、助けられることもあった。自分の実力でもらえたものではない」と話した。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。