読書で視野広げて 宮本勝浩さん寄贈の本展示

地元への感謝の気持ちを語る宮本さん

和歌山県和歌山市出身で、関西大学名誉教授の宮本勝浩さん(75)が県立図書館(同市西高松)に寄贈した絵本や図鑑などの展示・貸し出しが、同館児童室で始まった。宮本さんは、スポーツチームの成績や大規模イベントの経済効果の研究で知られる。宮本さんは「大学生の頃は県立図書館でよく勉強した。僕の基礎をつくってくれた場所」と感謝。「子どもたちには小さい頃から本に親しみ、視野を広げてほしい」と話している。展示は7月15日まで。

宮本さんは、市立西和中から県立桐蔭高を経て、大阪府立大学に進学。同大や大阪大学大学院で経済学を学んだ後、府立大や関大大学院の教授を務め、数理経済学や国際経済学などを研究してきた。プロ野球・阪神タイガースが2003年にリーグ優勝を果たした際の経済効果を研究、発表して以来経済効果の分析で知られ、昨年度の県文化功労賞に選ばれている。

展示されている本は計142冊。恐竜や宇宙などに関する図鑑や人気の絵本の他、『14歳からの資本主義』『親子で学ぶお金と経済の図鑑』など経済の仕組みに関する本もある。保護者向けに宮本さんの著書『「経済効果」ってなんだろう? 阪神、吉本、東京スカイツリーからスポーツ、イベントまで』『現代経済分析のフロンティア』なども展示している。

宮本さんは府立大の学生だった頃、和歌山城内にあった旧県立図書館によく通ったという。「日曜日や夏休みに通い、朝から夜まで勉強した。自習室があり、ありがたかった」とし、「昔大変お世話になったお礼をしたい」との気持ちから本を寄贈したことを話した。図書館が現在地に移転してからは初めて訪れたという。

現在は関大の社会人大学院や府立大の公開講座で経済を教えている宮本さん。関大の社会人大学院では東南アジア諸国の経済や同地域に日本や、米国などがどのように関わっているかを中心に講義しいるといい、「受講生は30~50代の方が多く、皆さんものすごく熱心」と話す。現在は大阪府内在住だが、新型コロナウイルスの感染が拡大する前は家族や友人と会うため週に1回は県内を訪れるなど今も故郷との関わりは深い。「和歌浦の景色がものすごく好き。経済効果の研究手法を使って和歌山の活性化につなげていきたい」と話している。

展示されている本の貸し出しは1人10冊、2週間まで。

記事元: わかやま新報 ※掲載記事内容は記事提供元で過去に掲載された内容になります。