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和歌山ニュース GoTo犯人説に疑問 知事会で仁坂氏が意見

GoTo犯人説に疑問 知事会で仁坂氏が意見

公開日 2020.12.22

全国知事会(会長=飯泉嘉門徳島県知事)が20日、ウェブ会議形式で開かれ、全国で一斉停止する国の観光支援事業「Go To トラベル」や、新型コロナウイルス感染防止策について意見交換。仁坂吉伸知事は、国の姿勢や地域の保健医療行政について自身の考えを述べた。

会議は東京都内の都道府県会館と全国各地をウェブでつなぐ形式で開かれ、知事40人が参加した。 仁坂知事は、政府の「Go To トラベル」への批判の声が高まり、28日から来月11日まで全国一斉停止を決めたことについて「どうして『Go Toは、けしからん』とだけ言うのか大変疑問だ。GoToが(感染拡大の)犯人というのなら、和歌山県内でも、人気の観光地から感染が拡大するはずだが全く出ていない」と話した。

また、保健医療行政による感染拡大防止の重要性にふれ「それが突破されて初めて、住民に制限を要請することになる。住民に対し自粛や行動制限のメッセージを出すだけでは、行政のトップとしていかがなものか」と苦言。「徳島県や鳥取県は(感染者が)ほとんど出ていない。どうしてそうなのか勉強して(取り組みを)、改善していくことを全国的にやるべきではないか」と述べた。

全国知事会がまとめた緊急提言では「Go To」の停止や再開に関して、国は基準を明確化するとともに、来月12日以降の方針を早期に示し、感染状況が落ち着いている地域から事業を再開するなど柔軟な対応をとること、医療従事者に対する慰労金の追加給付などを求めている。